法人向けファクタリングまとめ | メリットや注意点、審査のコツ、おすすめ会社【2024年】
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※本記事は2024年10月8日時点の情報です。
資金調達として、ファクタリングを検討している法人事業者の方もいるのではないでしょうか?ファクタリングは、早期利用が可能な資金調達方法であり、急な資金繰りを解決できる手段としてさまざまな企業で活用されています。
この記事では、法人が利用できるファクタリングについてわかりやすく解説します。融資との違いやメリット、注意点、利用すべきタイミング、審査に通過するためのポイントなどを紹介しているのでぜひ参考にしてください。
法人の新しい資金調達方法「ファクタリング」とは
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権を売却することで、支払期日前に資金調達できるサービスです。近年、中小企業や個人事業主を中心に活用され始めています。
売掛金などの売掛債権が手元に入金されるまでには、1ヶ月〜数ヶ月かかるのが一般的です。この待機期間は、急な支払いが発生したり、資金繰りが厳しくなったりした場合に大きな課題となります。
ファクタリングを利用することで、期日前の売掛債権を売却できるため、急な資金繰りに対応できます。
ファクタリングの種類
ファクタリングの種類は2つあり、サービス利用者・ファクタリング会社で行う2社間ファクタリングと、その2社に売掛先企業を入れた3社間ファクタリングに分類されます。両者の違いを以下にまとめました。
ファクタリングの種類 | 3社間ファクタリング | 2社間ファクタリング |
---|---|---|
契約者 | サービス利用者 ファクタリング会社 | サービス利用者 ファクタリング会社 売掛先企業 |
資金調達スピード | 速い(最短即日) | 遅い(売掛先によって異なる) |
手数料(目安) | およそ10%~30% | およそ1%~9% |
売掛先企業への通知 | 通知される | 通理されない |
融資とファクタリングの違い
融資とファクタリングとの違いは、「借入」かどうかです。融資は借入であるため、返済期日になった場合、利子を含めて返済しなければいけません。
一方でファクタリングは自社が持つ売掛債権を売却することで資金を得る方法であり、借入ではありません。ファクタリングには利子はありませんが、代わりに利用の際に手数料がかかります。融資とファクタリングの違いを以下にまとめました。
資金調達方法 | 融資 | ファクタリング |
---|---|---|
主な審査対象 | 事業者 | 売掛先企業 |
資金調達可能額(目安) | 数百万円〜数十億円 | 売掛債権の金額 |
資金調達スピード | 数週間〜数ヶ月 | 最短即日〜数週間 |
費用 | 利子がかかる | 手数料がかかる |
担保・保証人 | 必要 | 必要なし |
法人がファクタリングを利用するメリット
法人がファクタリングを利用するメリットは以下の6つです。
- 最短即日で資金を調達できる
- 経営不振でも利用できる
- 決算書に影響を与えない
- 売掛債権の未回収リスクの防止になる
- 売掛先に通知されない【2社間ファクタリングの場合】
- 申込から着金までオンラインで完結する
各メリットを詳しく解説します。
最短即日で資金を調達できる
法人がファクタリングを利用する大きなメリットは、最短即日で資金を調達できることです。代表的な資金調達方法として、金融機関からの融資がありますが、審査に時間がかかり、入金スピードは1ヶ月以上要することがあります。
一方で、ファクタリングは短期の資金調達方法として利用されることが多く、入金スピードも最短で即日と速いのが特徴です。そのため、自社が必要なタイミングで資金調達しやすい利点があります。
経営不振でも利用できる
自社の経営状況が悪くても利用できるのも、法人がファクタリングを利用するメリットです。融資と比べるとファクタリングは、サービス利用者の信用力を重要視しません。
ファクタリング会社にとっては、売掛債権が現金化されることがなによりも重要です。そのため、サービス利用者ではなく、売掛債権(売掛先)の信用力を重要視します。融資の場合は赤字経営などの理由で資金調達できない場合でも、ファクタリングであれば利用できる可能性があります。
ファクタリングが赤字決算でも資金調達できるのはなぜ?理由や活用するメリットを紹介
決算書に影響を与えない
決算書に影響を与えない点も、法人がファクタリングを利用するメリットです。融資で資金を調達した場合は、貸借対照表上の負債が増えます。負債が多いと、融資の審査に影響してしまうこともあるでしょう。
一方のファクタリングは売掛債権を現金化させるだけなので、貸借対照表上の負債が増えません。これをオフバランス化といい、貸借対照表をスリムかつ綺麗に見せることができます。自社の信用情報に影響を与えることなく資金調達できるのは、ファクタリグならではのメリットです。
売掛債権の未回収リスクの防止になる
法人がファクタリングを利用することで、売掛債権の未回収リスクの防止になります。売掛債権の未回収リスクとは売掛債権の支払期日になっても、支払いが行われないことです。
とくに入金までの期間(支払いサイト)が長い売掛債権は未回収のリスクが高く、資金繰りを悪化させる原因となります。帳簿上では売上は出ていても売掛債権の回収ができず、支払いが滞ることで起きてしまう事実上の倒産「黒字倒産」には注意しなければいけません。
ファクタリングでは、支払いサイトの長い売掛債権を売却することで売掛債権の未回収リスクの防止、ないしは資金繰りの改善につながります。
売掛先に通知されない【2社間ファクタリングの場合】
2社間ファクタリングのメリットとして、売掛先に知られずに資金調達できることが挙げられます。ファクタリングを利用する事業者の中には、売掛先との関係を気にしてファクタリングの利用を知られたくない方もいるでしょう。
2社間ファクタリングなら、契約時における承諾を売掛先から得る必要がないため、売掛先に知られることなく、資金調達することが可能です。
申込から着金までオンラインで完結する
最近のファクタリング会社では、申込から着金までオンラインで行ったり、独自のAI審査が設けられていたりなど非対面に対応しているところが多いです。
今すぐ資金が必要な場合、オンラインであれば、時間や場所に縛られることなく、スマホやパソコンでいつでも申し込めるのは大きなポイントです。郵送や面談のための時間や手間がかからず、スムーズに手続きを進められます。
法人のファクタリング利用で気をつけたい注意点
法人のファクタリング利用で気をつけたい注意点は、以下の3つです。
- 手数料は比較的高い傾向にある
- 売掛債権の金額以下までしか調達できない
- 違法で取引する悪徳業者がいる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
手数料は比較的高い傾向にある
ファクタリングは、手数料が比較的高い傾向にある点には注意が必要です。目安としては、2社間ファクタリングが10%~20%、3社間ファクタリングは1%~9%が相場です。手数料が高いと、その分売掛債権の現金化で受け取れる金額が少なくなります。
ファクタリングは売掛先の信頼性や売掛債権内容によって異なります。手数料について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?内訳や相場、費用を安く抑える方法を紹介
売掛債権の金額以下までしか調達できない
ファクタリングは、売却した売掛債権から手数料を引いた金額が入金されます。売掛債権の金額以上の資金調達はできないため、融資のように大規模な資金調達には向いていません。
必要な金額より売掛金が少ない場合は、複数のファクタリングを利用する、もしくは別の資金調達方法を検討する必要があるでしょう。
違法で取引する悪徳業者がいる
ファクタリング会社の中には違法で取引する悪徳業者がいます。過去にもファクタリングを謳った悪徳業者が摘発された事例もあるため、ファクタリング会社と契約する際に慎重に検討する必要があります。
以下の特徴があるファクタリング会社は、悪徳業者の可能性があるため、利用しないようにしましょう。
- 手数料があまりにも高額である
- 貸金業を登録しておらず、償還請求権ありの契約である
- 見積もりや契約書がない
- 給与ファクタリングをやたらと勧めてくる
- 口コミの評価が著しく低い
法人がファクタリングを利用すべきタイミング
法人がファクタリングを活用するときは自社の状況を鑑みて利用することが重要です。ここでは、法人がファクタリングの利用を検討すべきタイミングを紹介します。
融資が難しいとき
融資が難しいときは、法人がファクタリングの利用を検討すべきタイミングです。融資は自社の経済状況や返済能力など総合的に審査されるため、経営状況が良くなかったり、すでに借入していたりする場合は融資を受けるのが難しいです。
ファクタリングの審査では、売掛先企業の信用度を重視しているため、事業が赤字であっても利用できる可能性があります。
資金を即日で調達したいとき
資金を即日で調達したいときも、法人がファクタリングの利用を検討すべきタイミングです。事業を運営していると、「急な出費がかさんでしまい、支払いが間に合わない」というケースもあるでしょう。
ファクタリングは、即日入金にも対応しており、資金がすぐに必要になった際に役立ちます。
資金繰りを改善したいとき
資金繰りを改善したいときも、法人がファクタリングを活用するのにおすすめです。売掛金の回収期間が長いと、資金繰りに影響してしまいます。事業を継続するためには、売掛先に入金を早めてもらう、もしくは取引条件を見直すなどの対策が必要になります。
売掛債権を早期に現金化できるファクタリングは、資金繰り改善にも効果的です。
法人がファクタリングを比較検討する5つのポイント
法人がファクタリングを比較検討する際は、自社の状況を考慮した基準を設けてファクタリングを選ぶことが大切です。法人ファクタリングを選ぶ際は、以下の5つの基準を検討するとよいでしょう。
- 資金調達スピード
- 手数料
- 資金調達額の上限・下限
- 償還請求権の有無
- ファクタリング会社の信頼性
それぞれ詳しく説明していきます。
資金調達スピード
法人がファクタリングを比較検討する際は、資金調達スピードを考慮しましょう。資金調達スピードに定評のあるファクタリングですが、て。最短即日で利用できるものもあれば、1週間程かかるところもあり、入金スピードが異なります
1週間でも比較的速い部類ですが、すぐにでも資金が必要な場合は具体的にどれくらいの期間がかかるかを把握しておくことが重要です。資金が必要なタイミングに間に合うファクタリングを選びましょう。
手数料
手数料も、法人がファクタリングを比較検討する際に検討したい項目です。手数料はファクタリング会社によって異なり、売掛先の信用度や金額によって変動します。複数のファクタリング会社から見積もりを取って比較検討しましょう。
資金調達額の上限・下限
資金調達額の上限・下限も、法人がファクタリングを比較検討する際に検討したい項目です。少額の売掛債権を売却する場合は、買取可能な金額の下限が小さい会社を選ぶとよいでしょう。
買取金額に下限がないファクタリング会社であれば、少額の売掛債権でも柔軟に対応してもらえます。自社の売掛債権の金額に合わせて、ファクタリング会社を選びましょう。
償還請求権の有無
償還請求権とは、売掛債権が回収できなくなった場合に、サービス利用者に請求できる権利です。償還請求権は、どちらかというとファクタリング会社にとってメリットのある契約です。
ファクタリングは原則として償還請求権なし(ノンリコース)の契約ですが、償還請求権あり(ウィズリコース)も存在しています。償還請求権があることで手数料が下がることもありますが、売掛先が支払えなくなった際のリスクを考慮して、償還請求権なしの契約をした方がよいでしょう。
ファクタリング会社の信頼性
自社の売掛債権を渡すため、ファクタリング会社の信頼性は非常に重要です。ファクタリングは、貸金業登録などをする必要がないため、新規からでも参入しやすいのが特徴です。そのため、多くのファクタリング会社が存在しており、中には悪徳業者も存在します。
過去の実績や口コミを参考に、安心して利用できるファクタリング会社を選びましょう。
法人におすすめのファクタリングサービス6選
ここでは法人におすすめのファクタリングサービスを6選紹介します。
PMG(ピーエムジー)
手数料 | 2〜15% |
---|---|
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 30万~上限なし |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | ピーエムジー株式会社 |
PMG(ピーエムジー)は月間1,500件以上の取り扱い実績があり、安定感のある企業です。
5000万円以上の取引でもファクタリングが可能で、見積もり開示までは最短20分、入金までは最短2時間と、スピード感も申し分ありません。
リピート率も96%となっており、利用者の満足度が高い事がうかがえます。
ビートレーディング
手数料 | 2社間:4%~12%、3社間:2%〜9% |
---|---|
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 上限下限なし |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
ビートレーディングは、創業以来52,000社の取引実績を誇るファクタリングサービスです。入金スピードも最短5時間と早く、即日で資金調達したい方におすすめです。手数料は2社間で4〜12%、3社間で2%〜9%と低めに設定されています。
また、ビートレーディングの「注文書ファクタリング」は、納品完了前の注文書や発注書でも売掛債権を買い取ってもらえるサービスです。通常のファクタリングよりも早く資金を調達できるため、資金繰りの安定につながります。
トップ・マネジメント
手数料 | 2社間:3.5%~12.5%、3社間:0.5%~3.5% |
---|---|
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 30万円〜3億円 |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社トップ・マネジメント |
株式会社トップ・マネジメントは創業13年のファクタリングサービスです。手数料は2社間で3.5%〜と低いのが特徴です。即日の資金調達が可能であり、買取限度額も最大3億円で高額の資金調達にも対応しています。
トップ・マネジメントは様々な業種のファクタリングに対応しているのもポイント。豊富な商品ラインナップからお客様にあったプランを提供しています。
ネクストワン
手数料 | 5%〜10% |
---|---|
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 30万円〜上限なし |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社ネクストワン |
株式会社ネクストワンは、法人に特化したファクタリングサービスです。オンライン契約にも対応しているため全国どこからでも利用できます。即日入金が可能なファクタリングサービスであり、手数料も5%〜10%と低めの設定です。
元銀行員、元ノンバンク社員など金融業界に精通した従業員が在籍しているのが特徴です。そのため、ファクタリングによる資金調達だけでなく、利用者の状況に応じた経営改善の提案が期待できるでしょう。
オンラインファクタリングJBL
手数料 | 2%〜 |
---|---|
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 1億円 |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社JBL |
株式会社JBLは、東京都にあるファクタリング会社です。手数料は2%〜と業界トップクラスの手数料の安さが魅力です。即日入金も対応しており、非対面・オンライン完結で利用できます。
また、JBLはオンライン無料査定を行っています。5項目を選択することで概算の資金調達額と手数料がわかるサービスです。
ジャパンマネジメント
手数料 | 2社間:10%〜20%、3社間:3%〜10% |
---|---|
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 20万円〜5,000万円 |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社ラインオフィスサービス |
ジャパンマネジメントは株式会社ラインオフィスサービスが提供しているファクタリングです。ジャパンマネジメントのオフィスは東京と福岡にありますが、北海道から沖縄まで全国どこからでも申し込めます。
入金スピードは最短即日で、5,000万円までの資金を調達できます。なお、個人事業主でも法人取引があれば利用可能です。
法人がファクタリングの審査を通過するためのコツ
ここでは、法人がファクタリングの審査を通過するためのポイントを紹介します。
社会的信用度の高い企業の売掛債権を利用する
法人がファクタリングの審査に通過するためには、社会的信用度の高い企業の売掛金を利用することがポイントです。たとえば、ファクタリングにおいて信用度の高い企業の売掛債権は以下のようなものが挙げられます。
- 国・地方自治体の売掛債権
- 大企業など経営が安定している取引先の売掛債権
- 取引歴が長い取引先の売掛債権
上記の売掛債権は審査がスムーズに進みやすくなる他、高額で買い取ってもらえたり、手数料が安く抑えられるなど良質な取引が期待できます。
金額が大きい売掛債権を利用する
審査通過率を高めるために金額が大きい売掛債権を利用しましょう。ファクタリングは、手数料によって収益を得ているビジネススタイルです。そのため、金額が大きい売掛債権を利用することで、審査の通過率が高まる可能性があります。
ただし、金額が大きい売掛債権を売却する際は、事業規模とのバランスを考慮しましょう。事業規模に見合わない高額の売掛金は、債権の偽造や資金の持ち逃げを疑われる可能性があり、審査に時間がかかってしまったり、不利になってしまったりすることがあります。
支払いサイトが短い売掛債権を利用する
支払いサイトが短い売掛債権を利用することもポイントです。支払いサイトは売掛債権が入金されるまでの期間のことをいいます。
支払いサイトは業種によって異なりますが、30日から120日までと短期のものから長期のものがあります。支払いサイトが短い売掛債権ほど回収リスクが低いと判断され、審査に通過しやすいです。
ただし、ファクタリングは手数料がかかるため、支払期日が近い売掛債権は支払日まで待ったほうがいいケースもあります。目先の資金繰りだけでなく、将来的に事業にプラスになるのかを考えることが大切です。
法人向けファクタリングのまとめ
ファクタリングは、早期の資金繰りに役立つ資金調達方法です。法人がファクタリングを活用すれば、以下のようなメリットがあります。
- 最短即日で資金を調達できる
- 自社の経営状況が悪くても利用できる
- 決算書に影響を与えない
- 売掛債権の未回収リスクの防止になる
- 売掛先に通知されない【2社間ファクタリングの場合】
- 申込から着金までオンラインで完結する
また、法人がファクタリングを利用する際は、以下の点に注意する必要があります。
- 手数料は比較的高い傾向にある
- 売掛債権の金額までしか調達できない
- 違法で取引する悪徳業者がいる
また、ファクタリングを利用する際、利用すべきタイミングや比較基準を明確にし、状況に合わせて自社にあったファクタリングを利用することが大切です。自社にあったファクタリングの探し方が分からず不安な方は、「Payなび」をご活用ください。
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