2023.04.05

ファクタリングが赤字決算でも資金調達できる理由 | 活用する際のメリットも紹介

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    「赤字決算でもファクタリングを利用できるって聞いたけど本当?」「赤字決算でファクタリングを利用するメリットはある?」などの疑問がある方もいるのではないでしょうか。

    この記事では、ファクタリングが赤字決算でも資金調達できる理由や、赤字決算でファクタリングを活用する際のメリットを紹介します。

    そもそも赤字決算とは?

    赤字決算とは、売上よりも支払いが多い状態で、利益が発生していないことを指します。支出が収入を上回り、純利益がマイナスになることで赤字決算となります。

    国税庁がまとめた「令和3年度会社標本調査」によれば、全国284万8518社の法人のうち、黒字決算となっているのが109万917社、欠損となっていたのは175万7601社という調査結果が出ています。全体の61.7%を占める法人は、赤字決算に陥っていたのです。

    しかし、赤字決算だからといってすぐに会社が倒産するわけではありません。赤字決算の状態でも、現金や預貯金が十分にある場合や、銀行からの借入れによって手元の資金を維持できれば、倒産を回避することが可能です。

    赤字決算で起こりうる2つのリスク

    ここでは、赤字決算で赤字決算で起こりうるリスクを2つ紹介します。

    銀行からの融資が難しくなる

    融資の審査では、事業計画書の内容だけでなく、決算書の状況からも返済能力が判断されます。利益が出ていなければ返済も難しいと判断されることから、赤字決算であると銀行から融資を受けるのが難しくなるでしょう。

    ノンバンクなどでは赤字でも借りられるビジネスローンも取り扱っていますが、貸す側は相応のリスクを負うことになるため、適用される金利はおのずと高くなります。

    債務超過による倒産リスクが高まる

    何期も赤字決算が続くと、保有資産を取り崩しながら運転資金を賄うしかありません。赤字に陥る前に融資で資金調達を行っていた場合は、債務超過に陥ってしまう可能性が高まってきます。

    債務超過とは、「負債総額>保有資産総額」となっている状態のことです。会社が倒産した場合、すべての資産を処分しても負債の全額を返済できません。社会的信用は著しく低下し、顧客などから取引を打ち切られるケースがあるでしょう。

    もちろん、債務超過となってしまえば、倒産するリスクも非常に高くなります。何らかの手段を講じて運転資金を調達し続けなければ、やがては資金ショート(手元資金がない状態)が発生して経営が破綻してしまいます。

    赤字決算でもファクタリングなら資金調達できる理由

    ファクタリングは、まだ支払期日が訪れていない売掛債権をファクタリング会社に売却することで、即座に現金を調達できるサービスです。ファクタリングは、赤字決算でも利用することができます。ファクタリングが赤字決算でも資金調達できる理由は以下のとおりです。

    • 審査で売掛先の信用力が重視されるため
    • 利用者の信用情報がチェックされないため

    それぞれの理由を詳しく解説します。

    審査で売掛先の信用力が重視されるため

    ファクタリングが赤字決算でも資金調達できる理由は、審査で売掛先の信用力が重視されるためです。銀行などの融資審査では、利用者の経営状態や返済能力などが総合的に判断されます。そのため、赤字決算の企業や創業期の企業が融資を受けるのは難しいです。

    一方ファクタリングで重要なのは、売掛債権を回収できるかどうかです。そのためファクタリングの審査対象は売掛先になります。売掛先の信用力が高ければ、赤字決算の企業であっても資金調達することが可能です。

    なお審査対象以外にも、ファクタリングと融資には複数の違いがあります。ファクタリングと融資の違いについて詳しく知りたい方は、「ファクタリングと融資の違いは?資金調達可能額や審査スピード、返済方法を解説」もチェックしてみてください。

    利用者の信用情報がチェックされないため

    ファクタリングでは、利用者の信用情報がチェックされません。信用情報は企業の借入履歴や信用情報が記録されたものです。融資の場合は信用情報が確認され、赤字決算や返済が滞っている場合、融資の審査に通るのが難しくなってしまいます。

    しかし、ファクタリングは融資ではないため、利用者の信用情報がチェックされることがないのです。ファクタリングの信用情報について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

    ファクタリング審査で信用情報はチェックされる?審査で落ちてしまうケースや通過するためのポイントを解説

    赤字決算でファクタリングを活用する際のメリット

    ここでは、赤字決算でファクタリングを活用する際のメリットを3つ紹介します。

    早期の資金繰りに役立つ

    ファクタリングは、早期の資金繰りに役立ちます。

    売上の回収は納品の数ヶ月後となる一方、仕入れ代金などの支払いはそれに先行しがちなのが日本の商習慣です。赤字の場合は、こうしたタイムラグがいっそう重荷となってくることでしょう。売上はあるのに手元資金がなく、支払いが間に合わない事態は避けなければいけません。

    ファクタリングは、他の資金調達方法と比べて資金調達までのスピードが早いのが特徴です。申込から入金まで数日程で完了します。最短即日で利用できるファクタリング会社もあるため、急な支払いが発生してしまったときなどの早期の資金繰りに活用できます。

    売掛債権の未回収リスクに備えられる

    ファクタリングは、売掛債権の未回収リスクに備えられるのもメリットです。万が一売掛先が倒産して売掛債権を回収できなくなった場合、自社の損失になってしまいます。

    ファクタリングでは、売掛先が倒産した場合の未回収リスクはファクタリング会社が負うため、利用者が弁済する必要はありません。これをノンリコースといいます。ノンリコースについては以下の記事で詳しく解説しています。

    ファクタリングのノンリコースとは?償還請求権やウィズリコースとの違いをわかりやすく解説

    バランスシートの改善を図れる

    バランスシートの改善を図れるのもメリットとして挙げられます。赤字決算の企業は融資(負債)が膨らんでいるケースが多いです。バランスシート(貸借対照表)が肥大化すると自己資本利益率が低下して自社の評価を下げる要因となってしまいます。

    ファクタリングによる資金調達は借入ではないため、負債として記録されることはありません。調達した現金を返済に充てれば負債を減らすことができ、バランスシートのスリム化に効果的です。

    ファクタリングは赤字でも利用できる!上手に活用して資金繰りを改善しよう

    赤字決算は「売上<コスト」の状態で、損失が出ているものの、すぐさま倒産に追い込まれるわけではありません。赤字になっていても、手元資金を円滑に調達できれば、黒字化に向けた改善策を進めていくことが可能です。避けなければいけないのは資金ショートが発生して人件費や仕入れ代金などの支払い、負債の返済などができなくなることです。ファクタリングであれば、赤字決算でも利用できます。上手に活用して自社の資金繰りを改善していきましょう。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

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