2024.03.06

ファクタリングでオフバランス化する仕組みや要件、メリットを解説

目次

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    早期の資金調達として注目されているファクタリングですが、実はオフバランスのメリットもあります。この記事では、ファクタリングでオフバランス化する仕組みや要件、メリットを解説します。

    そもそもオフバランスとは?

    オフバランスとは、企業が保有する不動産などの資産を貸借対照表(バランスシート)から切り離す財務手法です。オフバランスシート取引、簿外取引と呼ばれることもあります。

    オフバランス化を行うことで、企業の貸借対照表がスリム化されます。財政改善につながるほか、自己資金資本比率など対外的な企業評価指数を向上させることが可能です。

    なお、オフバランスの対称的な言葉であるオンバランスは、資産や負債を貸借対照表に計上することを指します。

    どうやってオフバランス化を図る?オフバランスの手法5つ

    オフバランス化を図る方法として、以下の5つの手法が挙げられます。

    1.不動産の売却

    企業が所有する不動産を売却する代表的なオフバランスの手法です。資産を貸借対照表から外すことで財務状態をスリム化し、企業価値の向上を図ります。固定資産税や管理費などのコスト負担を削減できる点もメリットです。

    2.不動産の証券化

    不動産の証券化は、不動産を証券に変えて売却する手法です。市場に流通させることから、不動産の流動化ともいいます。不動産を小口に分けて証券化し、多くの投資家に購入してもらう仕組みです。不動産を売買しやすくし、流動性を高めます。

    3.リースバック

    リースバックは、企業が所有する資産を他者に売却し、同じ資産で賃貸契約を結ぶことで再び使用する手法です。資産を売却して現金を得ると同時に、必要な資産を引き続き使用できるため、バランスシートの最適化が図れます。

    4.オプション取引

    オプション取引は、指定の金融商品を事前に決められた期日・価格で売買できる権利のことです。元本を想定して取引されるものの、実際の取引では想定元本を払い込んだり、受け取ったりしません。そのため、バランスシートには記載せずに会計処理を行えます。

    5.ファクタリング

    ファクタリングは、企業が保有する売掛金を第三者に売却することで、現金を調達する手法です。利用者は手数料を差し引いた金額を受け取れます。

    ファクタリングを利用することで資産である売掛金がなくなり、資産が減ります。ファクタリングは融資ではないため、負債にも計上されません。企業は資金繰りを改善すると同時に、バランスシート上の資産を減らすことができ、オフバランス化を進められます。

    ファクタリングによるオフバランス化の要件と仕組み

    ファクタリングによるオフバランスの要件は、売掛債権を保有していることです。ファクタリングでは、自社が保有する売掛債権を売却することで資金調達する方法です。現金に変わった売掛債権を返済に充てることで、オフバランス化ができます。

    なお、ファクタリングは売掛金を活用した資金調達方法ですが、通常の会計処理と異なります。ファクタリングの仕訳については「ファクタリングの仕訳方法 | 種類別の会計処理や勘定科目についてわかりやすく解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

    ファクタリングを活用したオフバランス化のメリット

    ここでは、ファクタリングを活用したオフバランス化のメリットを紹介します。

    比較的早く資金調達できる

    ファクタリングは早期の資金調達に対応しており、売掛金を最短即日で現金化することが可能です。急な資金繰りや資金繰りの改善として、ファクタリングはおすすめの資金調達方法といえます。

    即日で利用できるファクタリングサービスについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

    即日入金可能なファクタリングサービス5選|メリットや注意点、選び方のポイントを紹介

    貸倒れのリスクを未然に防げる

    ファクタリングでは、貸倒れのリスクを未然に防げるのもメリットです。貸倒れとは、期日になっても支払いが行われず、損失になることを指します。

    ファクタリングでは、原則としてファクタリング会社が未回収リスクを負います。仮に売掛先が倒産してもファクタリング会社から請求されることはありません。ファクタリングを活用することで貸倒れのリスクを未然に防ぎ、より安定した財務状態を維持することが可能になります。

    負債を増やすことなくバランスシートのスリム化を図れる

    ファクタリングでは融資ではないため、負債が増えることはありません。ファクタリングを利用することで売掛金を資金化し、その資金で借入金を返済することができます。結果として貸借対照表をスリム化し、企業の財務健全性を向上させることができます。

    ROAの改善が見込める

    オフバランス化により、総資産が減少することで、総資産利益率(ROA)の改善が期待できます。ROAは企業の資産をどれだけ効率的に利用して利益を上げているかを示す指標です。

    この数値が高いほど企業は、資産をより効率的に利用していると判断できます。ROAは以下の計算式で求められます。

    ROA(総資産利益率)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)

    例えば、総資産200万円の企業Aと総資産400万円の企業Bがどちらも、100万円の利益を出していた場合、ROAは次のように計算できます。

    【企業AのROA】

    ROA(総資産利益率)= 100万円 ÷ 200万円 × 100=50%

    【企業BのROA】

    ROA(総資産利益率)= 100万円 ÷ 400万円 × 100=25%

    この場合では、企業Aのほうが資産をより効率的に利用していると判断できます。ROAを改善することで、企業の経営効率の向上を外部にアピールできるのです。

    自己資本比率が高まり企業の評価につながる

    自己資本比率が高まり企業の評価につながることも、オフバランス化のメリットです。自己資本比率は、総資本における自己資本の割合であり、企業の財務健全性を示す重要な指標の一つです。

    自己資金比率が高いほど、返済する必要がある他人資本に頼らず、安定した経営を行っていると判断できます。自己資金比率は以下の計算式で算出されます。

    自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資本(自己資本 + 他人資本)× 100(%)

    ファクタリングを利用してオフバランス化を行うことで、企業の自己資本比率の向上が期待できます。

    銀行融資などの資金調達がしやすくなる

    ファクタリングでオフバランス化を行うことで、銀行融資などの資金調達がしやすくなります。オフバランス化により自己資金比率が高まることで、銀行などの金融機関は財務健全性が高いと評価しやすくなるためです。信用度が高まり、より有利な条件での融資を受けることができます。

    資金調達の選択肢が広がることで、成長投資や事業拡大に必要な資金を柔軟に確保できるようになるでしょう。以下の記事では、資金調達の方法について紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

    資金調達方法一覧 | 6つの種類の特徴や注意点を解説

    ファクタリングを活用したオフバランス化の注意点

    ファクタリングの活用したオフバランス化で注意したいのが、手数料です。

    手数料はファクタリング会社によって異なり、契約内容によっても変わります。ファクタリングによる資金調達は、即日の現金化を可能にしますが、手数料のコストが利益を圧迫することも考慮する必要があります。

    ファクタリングの手数料について詳しく知りたい方は、「ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介」もチェックしてみてください。

    ファクタリングのオフバランス化を最大限活用するなら複数社での比較が重要

    ファクタリングは手数料を差し引いた金額を受け取る仕組みです。ファクタリングのオフバランス化を最大限活用するなら複数社で比較し、手数料の低いファクタリングを選ぶことが重要です。

    しかし、複数社で比較するには時間と手間を感じる方もいるのではないでしょうか。ファクタリングを効率よく探したい方におすすめなのが、ファクタリング一括申請サービス「Payなび」です。

    「Payなび」では複数社で一度の申請で複数社に申し込みを行い、手数料などの条件を比較することが可能です。一社ずつ個別で申し込むときと比べて時間と手間が節約できます。

    まとめ

    今回の記事では、ファクタリングでオフバランス化する仕組みや要件、メリットを解説しました。ファクタリングでオフバランス化を行うことで、バランスシートをスリム化し、ROAや自己資金比率の向上が期待できます。

    ファクタリングによるオフバランス化の効果を最大限活用するためには、手数料の安いファクタリングを選ぶことが重要です。
    Payなび」を活用することで、手数料や入金スピードなどの条件を比較することが可能です。一括で申し込めるため、審査に落ちてから次のファクタリング会社を探す手間が発生しません。登録は無料なので、「Payなび」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

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