2024.02.14

3社間ファクタリングとは?具体的な流れやメリット・デメリット、利用がおすすめのケースを解説

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    ファクタリングは、期日前の売掛債権を売却することで資金調達できるサービスです。ファクタリングにはいくつか種類があり、中でも3社間ファクタリングは利用者・ファクタリング会社・取引先で行われる取引です。取引先に承諾を得る必要があるものの、手数料を抑えて利用できます。

    この記事では、3社間ファクタリングの仕組みや利用手順、メリット・デメリット、利用がおすすめのケースを紹介します。

    3社間ファクタリングとは

    3社間ファクタリングとは利用者とファクタリング会社、そして取引先の3社が関与する取引形態です。利用するためには、利用者が取引先に承諾を得る必要があります。資金調達まで時間がかかるものの、手数料が安く、審査に通りやすいのが特徴です。

    3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの違い

    ファクタリングでは、取引先に承諾を取る必要がない2社間ファクタリングという取引形態もあります。3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの違いを、以下の表にまとめました。

    種類3社間ファクタリング2社間ファクタリング
    契約主体利用者・取引先・ファクタリング会社利用者・ファクタリング会社
    取引先への
    通知・承諾
    ありなし
    手数料1%〜20%10%〜20%
    入金スピード数日最短即日
    支払い方法取引先がファクタリング会社に支払う利用者がファクタリング会社に支払う

    2社間ファクタリングは取引先の承諾が不要であるものの、手数料が高めです。対して3社間ファクタリングは利用は知られていますが、手数料が比較的低めで設定されています。

    3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの違いについては、「2社間ファクタリングとは?違法性や3社間ファクタリングとの違い、利用するメリットを解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

    3社間ファクタリングを利用する際の流れ・手順

    3社間ファクタリングを利用する際の流れ・手順を以下のとおりです。

    1. 利用者が3社間ファクタリングを申し込む
    2. 売掛債権の審査が行われる
    3. 利用者が取引先へファクタリング利用の承諾を得る
    4. 締結後、ファクタリング会社から入金される
    5. 取引先がファクタリング会社に売掛金を振り込む

    各手順について詳しく解説します。

    1.利用者が3社間ファクタリングを申し込む

    まず、利用者がファクタリング会社に3者間ファクタリングを申し込みます。3社間ファクタリングを提供していないファクタリング会社もあるため、事前に確認しておきましょう。申込の際、ファクタリングから必要書類の提出を求められます。一般的には以下のような書類が必要です。

    • 売却希望の「売掛債権」に関する書類
    • 入出金を確認できる通帳のコピー(ウェブ通帳)
    • 決算報告書(個人事業主の場合は確定申告書)
    • 身分証明書(経営者個人)
    • 商業登記簿謄本(法人の場合)
    • 印鑑証明書

    ファクタリングの必要書類については、「ファクタリングに必要な書類とは|申請の流れや書類が少ない会社を紹介」で詳しく紹介しています。

    2.売掛債権の審査が行われる

    提出された書類をもとに、売掛債権の審査が行われます。取引先の信用力や売掛債権の正当性などがチェックされ、ファクタリング利用の可否が決まります。

    3.利用者が取引先へファクタリング利用の承諾を得る

    利用者が取引先へファクタリング利用の承諾を取ります。承諾を得られないと、3社間ファクタリングは利用できません。また、手続きや承諾になかなか進まないと、資金調達まで時間がかかってしまいます。

    4.契約の締結後、ファクタリング会社から入金される

    取引先からの承諾を得た後、ファクタリング契約が正式に締結されます。契約の締結後、ファクタリング会社より、手数料を差し引いた金額が指定の口座に入金されます。

    5.取引先がファクタリング会社に売掛金を振り込む

    売掛金の支払期日になったら、取引先がファクタリング会社に売掛金を振り込みます。2社間ファクタリングと違って、利用者は売掛金を回収する手間がありません。

    3社間ファクタリングを利用するメリット

    ここでは、3社間ファクタリングを利用するメリットを紹介します。

    手数料を抑えて資金調達できる

    3社間ファクタリングは、手数料を抑えて資金調達できるのがメリットです。3社間ファクタリングは取引先も契約に関与するため、ファクタリング会社は売掛金の回収リスクを下げられます。そのため、3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングと比較して手数料が低く設定される傾向にあります。

    ファクタリングで調達できる金額は手数料を差し引いた金額であるため、手数料の低さは重要な項目です。ファクタリングの手数料に関して詳しく知りたい方は、「ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介」もチェックしてみてください。

    2社間ファクタリングと比べると審査のハードルが低い

    2社間ファクタリングと比べると3社間ファクタリングは、審査のハードルが低いです。これは3社間ファクタリングが取引先の信用力を直接確認できるほか、取引先がファクタリング会社に直接支払うため、ファクタリング会社は売掛金の未回収リスクは低いと判断できるためです。

    なお、審査の基準はファクタリング会社によって異なります。ファクタリングの審査について詳しく知りたい方は、「ファクタリングの審査は甘いのか?審査基準や審査落ちする原因、通過率を上げるためのポイントを解説」を参考にしてみてください。

    利用者の売掛金回収の手間がなくなる

    利用者の売掛金回収の手間がないのも、3社間ファクタリング利用のメリットです。売掛金の支払いは取引先がファクタリング会社に直接行うため、利用者側で売掛金を回収する手間が省けます。

    3社間ファクタリングを利用するデメリット

    ここでは、3社間ファクタリングを利用するデメリットを紹介します。

    取引先にファクタリングの利用を通知する必要がある

    3社間ファクタリングでは取引先に承諾を得る必要があるため、ファクタリングの利用が取引先に知られてしまいます。「売掛債権を早期に現金化しなければいけないほど、資金繰りに困っているのでは?」と懸念され、今後の取引に影響を与えてしまう可能性があります。

    申込から入金まで時間がかかる

    3社間ファクタリングでは、取引先から承諾を得る必要があるため、その分入金まで時間がかかることがあります。

    取引先の手続きや審査の進み具合によって異なりますが、数日から数週間程度がかかります。そのため、2社間ファクタリングは即日の資金調達に対応していますが、3社間ファクタリングは難しいでしょう。

    即日入金可能なファクタリングサービス5選|メリットや注意点、選び方のポイントを紹介

    3社間ファクタリングの利用がおすすめなケース

    ここでは、3社間ファクタリングの利用がおすすめなケースを紹介します。

    手数料をなるべく抑えたい

    3社間ファクタリングであれば、手数料を抑えることが可能です。2社間ファクタリングにおける手数料の相場が10%〜20%であるのに対して、3社間ファクタリングは1%〜9%です。

    「手数料が高すぎて、必要な金額を調達できない…」という事態を避けるなら、手数料の低い3社間ファクタリングがおすすめです。

    ファクタリングの利用を知られても問題ない取引先がいる

    ファクタリングの利用を知られても問題ない取引先がいる場合は、3社間ファクタリングの利用が向いているでしょう。ファクタリングの利用が知られるデメリットは、ファクタリングについて理解がある取引先や長い取引歴がある取引先であれば、問題なく利用できるでしょう。

    取引先をチェックし、ファクタリングの利用をお願いできる取引先がいないか確認してみましょう。

    資金調達までの時間に余裕がある

    資金調達までの時間に余裕がある場合は、3社間ファクタリングの利用が適しているでしょう。3社間ファクタリングは手数料が低いものの、資金調達までのスピードが遅いのが難点です。

    なるべく早く資金を調達したい場合は2社間ファクタリングの利用が向いています。一方で、キャッシュフローを確認し、資金調達までにスケジュールに余裕があるのであれば、手数料の低い3社間ファクタリングが向いているでしょう。

    まとめ

    3社間ファクタリングは利用者と取引先、ファクタリング会社で締結される取引です。取引先の未回収リスクを減らせることから、手数料が低めに設定されているのが特徴です。一方で、取引先に通知する必要がある、入金までに時間がかかるといったデメリットもあるため、自社に利用しても問題ないかをしっかり検討する必要があります。

    また、ファクタリングには3社間ファクタリングだけでなく、2社間ファクタリングもあり、ファクタリング会社によって手数料や入金スピードも異なります。効率よくファクタリングを探したい方は「Payなび」がおすすめです。

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    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

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