2023.12.26

ファクタリングって安全なの?悪徳業者を判別する方法もあわせて解説

目次

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    「ファクタリングは安全なの?」

    「悪徳業者はどうやって見分ければいい?」

    ファクタリングを検討している人の中にはこのような疑問や不安がある人もいるのではないでしょうか。
    この記事ではファクタリングの安全性について解説するとともに、安全なファクタリング会社と悪徳業者を判別する方法を紹介します。

    ファクタリングは安全なのか?

    結論からお伝えすると、ファクタリングは安全かつ合法的な取引であり、法的にも問題はありません。ファクタリングは期日前の売掛金を現金化する資金調達方法であり、民法第466条において債権譲渡はできると明記されています。

    また、2020年には経済産業省主導で債権法の改正が行われ、ファクタリングなど売掛債権を活用した資金調達が行いやすくなりました。このようにファクタリングは国主導で利用の促進が行われているのです。

    ただし、法整備が不十分なため、悪質な業者が存在するリスクもあります。安全に利用するためには、信頼できるファクタリング会社を選ぶことが重要です。手数料や契約内容を確認し、慎重に利用しましょう。

    ファクタリングが違法ではない法的根拠を解説!違法なファクタリングを判別するためのポイントとは?

    ファクタリングが安全ではないと言われる3つの理由

    法的に問題ないファクタリングですが、その安全性を疑う人も一定数いるようです。ここではファクタリングが安全ではないと言われる3つの理由を紹介します。

    1.悪徳業者が横行しているから

    ファクタリングが安全ではないと言われる大きな理由は、悪徳業者が横行しているからです。ファクタリングは登場してまだ年数が浅いため、法整備が不十分であるのが現状です。また、ファクタリングは貸付ではないため、銀行やローンに適用される貸金業法や利息制限法は適用されません。

    これらを悪用し、悪徳業者は高額な手数料を請求したり、不透明な契約を行ったりするのです。他にもファクタリングを装い貸付を行うケースも見られます。悪徳業者がいることは初めて利用する人にとって懸念材料となってしまうでしょう。

    2.過去に摘発された判例があるから

    過去に摘発された判例があることも、ファクタリングが安全ではないと言われる理由の一つです。当然ファクタリング自体は違法ではありません。しかし、ファクタリングをあまり知らない人からしたら「ファクタリングは安全でない取引だ」と思うかもしれません。

    過去の不正利用や摘発された事例が、一部の人々の間で誤解や不安を生んでいる可能性があります。

    3.消費者庁や金融庁が給与ファクタリングに関して注意喚起を行っているから

    消費者庁や金融庁が給与ファクタリングに関して注意喚起を行っていることも、ファクタリングが安全ではないと言われる理由です。給与ファクタリングとは個人の給与を給料日前に現金化するサービスです。

    ファクタリングという名称がついているものの、給与ファクタリングは貸金業に該当するとされています。給与ファクタリングをするためには貸金業登録する必要がありますが、悪徳業者は貸金業の登録をせずに運営しているのが現状です。

    法外な手数料を請求されたり、悪質な取り立てを行われたという被害事例が発生しており、消費者庁や金融庁は給与ファクタリングに関して注意喚起を行っています。

    安全なファクタリング会社と悪徳業者を判別する方法

    ここでは、安全なファクタリング会社と悪徳業者を判別する方法を紹介します。

    契約書があるか

    まずは契約書があるかどうかです。安全なファクタリング会社は取引を行う際に契約書を交わします。売掛金の買取に関する詳細な条件が記載されており、双方の権利と義務が明確にされています。

    一方、悪徳業者は説明された内容と異なった内容のものを提出することがあります。他にも契約書を交わさないだけでなく、契約書の作成を依頼しても拒まれる場合があるでしょう。

    契約書の控えは万が一トラブルにあった際に証拠書類として役立ちます。契約書を作成してくれない場合は悪徳業者である可能性があるため、注意が必要です。

    債権譲渡契約であるか

    債権譲渡契約であるかも確認しておきましょう。ファクタリングが行う取引は売掛金を売却する「債権譲渡契約」です。

    対して、悪徳業者は「金銭消費貸借契約」を交わし、貸付を行おうとする可能性があります。契約内容を確認し、債権譲渡契約としっかり記載されているかをチェックしましょう。

    相場以下の手数料であるか

    相場以下の手数料であるかを確認しましょう。ファクタリングは利息制限法が適用されないため、手数料の設定に上限がありません。そのため、極端に高い手数料を請求する業者も存在します。

    ファクタリングの手数料相場は、1%〜20%程です。相場以上の手数料を提示してくる業者は悪徳業者の可能性があるため注意する必要があります。

    償還請求権なしの契約であるか

    償還請求権なしの契約であるかを確認するのも、安全なファクタリング会社と悪徳業者を判別する方法です。償還請求権とは売掛金を回収できなくなった場合、利用者に請求できる権利です。ファクタリングは原則償還請求権なしの契約ですが、償還請求権ありの契約を求められることがあります。

    しかし貸金業の登録を行っていない業者が、償還請求権ありの契約を行うことは違法です。悪徳業者である可能性が高いため、絶対に契約しないようにしましょう。

    担保・保証人はないか

    担保・保証人はないかを確認しましょう。ファクタリングでは売掛債権の買取であり、追加の担保や保証人は必要ありません。一方で、悪徳業者は担保や保証人の提出を求めることがあります。

    運営会社の情報に問題はないか

    安全なファクタリング会社を選ぶ際には、運営会社の情報を確認することが重要です。信頼できるファクタリング会社は、設立年度・資本金・代表者名などの企業情報を公開しています。他にも長期にわたる実績や良好な顧客評価が記載されているケースが多いです。

    一方、悪徳業者は企業情報が詳細に記載されておらず、企業の実態や運営実績が確認しにくい傾向にあります。安全なファクタリングサービスを利用するためには、事前に運営会社の情報をしっかりと確認し、信頼性を見極めましょう。

    担当者の対応に怪しい点はないか

    担当者の対応に怪しい点はないかをチェックしておきましょう。信頼できるファクタリング会社の担当者は、契約内容や手数料、手順に関して明確かつ丁寧に説明してくれます。

    対して、悪徳業者の担当者は説明が不十分であったり、重要な情報を隠したりすることがあります。他にも契約書の確認を行わなかったり、急かすような圧力をかけたりします。これは、悪徳業者が早く取引を始めようとする傾向があるためです。

    対応を急かされるあまり、契約を進めてしまうと「高額な手数料を請求された」「ファクタリングだと思って契約したら貸付だった」などトラブルにあってしまう恐れがあります。安全に利用するためにも、担当者の対応を注意深く観察しておきましょう。

    ファクタリングの種類

    ファクタリングの種類は主に「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。

    2社間ファクタリングでは、売掛先に知らせずに、利用者とファクタリング会社の間で売掛債権の売買が行われます。売掛先が関与しないため、手続きがスムーズに進みやすいです。

    一方、3社間ファクタリングは、売掛先も取引に含まれ、売掛債権の譲渡が売掛先に通知されます。売掛先が関与する分、手続きに時間がかかるものの、2社間ファクタリングに比べると手数料は低い傾向にあります。

    ファクタリングの良い点

    ファクタリングの良い点は以下の3つです。

    • 融資より資金調達のハードルが低い
    • 売掛金の早期回収ができる
    • 信用情報に影響がない

    融資より資金調達のハードルが低い

    ファクタリングの大きな利点の一つは、銀行融資と比較して資金調達のハードルが低いことです。銀行融資では、企業の信用力や財務状況が厳しく審査されますが、ファクタリングでは売掛債権の品質が主な審査対象となります。

    小規模事業者やスタートアップでも、売掛先の信用力が高ければ資金調達が可能です。

    売掛金の早期回収ができる

    売掛金の早期回収ができるのもファクタリングの良い点です。通常、売掛金はすぐには現金化できず支払い期日まで待たなければいけません。

    ファクタリングを利用することで、売掛金を期日前に現金化することが可能です。売掛金を早期に回収できるため、急な資金繰りに役立ちます。

    信用情報に影響がない

    信用情報に影響がないのもファクタリングの良い点の一つです。通常の銀行融資やローンでは、借入れが信用情報に記録され、将来の融資条件に影響を及ぼす可能性があります。

    しかし、ファクタリングは売掛債権の売却であり借入れとは異なるため、信用情報に記録されることはありません。企業は信用度を損なうことなく資金調達ができます。

    ファクタリングの注意点​​

    ファクタリングの注意点は以下の3つです。

    • 手数料が高めである
    • 売掛金以上の金額は調達できない
    • 取引先との関係に影響を及ぼす可能性がある

    手数料が高めである

    ファクタリングは手数料が高めである点に注意が必要です。ファクタリング会社は売掛債権の買取に際して手数料を請求しますが、手数料は銀行融資の利息より比較的高いです。特に2社間ファクタリングの場合は入金スピードは早いものの、手数料は10%〜20%程かかります。

    調達金額を増やすためにも、なるべく手数料が安いファクタリング会社を選ぶことが重要です。手数料が安いファクタリングについては「ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介」で紹介しているのでぜひ参考にしてください。

    売掛金以上の金額は調達できない

    ファクタリングは、自社が保有する売掛金をファクタリング会社に売却し、資金を調達する方法です。

    企業は売掛金の額面から手数料を差し引いた金額を受け取りますが、売掛金の額を超える金額を調達することはできません。融資のような高額な資金調達は難しいため、他の資金調達方法を検討する必要があるでしょう。

    取引先との関係に影響を及ぼす可能性がある

    取引先との関係に影響を及ぼす可能性がある点にも注意しましょう。特に3社間ファクタリングの場合、売掛先にファクタリングの利用を伝える必要があります。

    ファクタリングの利用が知られてしまうと売掛先が資金状況を懸念し、今後の取引を減らしたり、中止したりするリスクがあります。そのため、ファクタリングに関して理解がある、利用が知られても問題ない売掛先に選びましょう。

    まとめ

    ファクタリングは経済産業省も推奨する安全な取引です。しかし、悪徳業者が横行していたり、金融庁が注意喚起を行ったりしていることから、ファクタリングの安全性を疑う人も少なくありません。

    安全にファクタリングを利用するためにも、悪徳業者の特徴を把握し、安全で信頼できるファクタリング会社に依頼することが大切です。
    安全なファクタリング会社に申し込みたい人は、ファクタリング一括申請サービス「Payなび」がおすすめです。Payなびではファクタリング会社登録の際に独自の審査を行い、悪徳業者の疑いがある会社は排除しています。Payなびに活用して、安全にファクタリングを活用しましょう。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

    安心・安全にファクタリングを活用するためのノウハウや実践的な情報を提供しています。ビジネスの成功と成長のための最適なサポートをご提供いたします。
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