投稿日:2024.10.09 最終更新日:2024.10.25

法人がファクタリングの審査に通るには?流れや審査基準を解説

目次

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    ファクタリングは法人の資金繰りを改善する有効な手段ですが、審査に通過しなければ利用できません。またファクタリングの審査は、融資と比べて通過しやすいと言われていますが、それでも準備は必要です。

    本記事では、ファクタリング審査の流れ、審査項目、法人が審査に通るためのポイントを紹介します。ファクタリングの利用を検討している法人の方は、ぜひ参考にしてみてください。

    ファクタリング審査の具体的な流れ

    ファクタリング審査は、申込みから送金までいくつかのステップを経て行われます。スムーズに資金調達を進めていくためにも、主な流れを知っておきましょう。

    申込み

    ファクタリングの利用を希望する企業は、まず申込みを行います。オンラインフォームや電話での受付が可能です。

    この段階で、売掛金の額や取引先の情報、希望する資金調達額などの情報を提供します。ファクタリング会社によっては、この時点で仮審査を行い、おおよその可否を伝えてくれます。

    必要書類の準備

    申し込んだら次は必要書類の準備です。売掛金の存在を証明する請求書や納品書、会社の登記簿謄本、決算書類などが求められます。

    ファクタリング会社によって要求される書類は異なるので、事前に確認しておきましょう。書類をスムーズに用意できれば、審査の時間を短縮できます。

    審査

    提出された書類をもとに、ファクタリング会社が審査を行います。ファクタリングの審査では、売掛債権の回収性がなによりも大切で、売掛先の経営状況や支払い能力が重点的にチェックされます。

    審査期間は会社によって異なりますが、早ければ数時間、遅くても数日程度で結果が出ます。

    送金

    審査に通過すると、契約の締結を経て、資金が送金されます。

    また、送金後の流れは2社間ファクタリング3社間ファクタリングで異なります。2社間ファクタリングは利用企業とファクタリング会社で行う取引、3社間ファクタリングはそこに売掛先も加わった取引です。

    2社間取引の場合、売掛先は通常通り利用企業に支払いを行います。その後、ファクタリング利用企業がファクタリング会社に送金する流れです。一方3社間取引では、売掛先が直接ファクタリング会社に支払いを行います。

    法人のファクタリング審査で確認される項目

    ここでは、法人がファクタリングを利用する際に、審査でどのような項目が確認されるのか、詳しく見ていきましょう。

    売掛先関連

    ファクタリング審査において最も重視されるのが、売掛先に関する情報です。売掛先の支払い能力が高いほど、ファクタリング会社にとってのリスクは低くなるため、以下のような情報を入念にチェックします。

    • 売掛先の経営状態や財務状況
    • 売掛先の業界での評判
    • 利用者との取引実績

    売掛債権関連

    売掛債権そのものに関する情報も、審査の重要な要素です。以下のような項目が確認されます。

    • 金額
    • 支払期日
    • 貸し倒れリスク
    • 二重債権の可能性

    債権の金額や支払期日はもちろん、その債権が確実に存在することの証明も求められます。また存在していたとしても、売掛先の経営状況が悪く、貸し倒れリスクが高いと判断されてしまうと、審査に通りにくくなります。

    二重債権とは、同じ債権を複数の業者に譲渡することです。二重債権が発覚した場合、損害賠償を請求されたり、詐欺罪や横領罪に問われたりする可能性があるので、絶対にしないでください。

    利用者関連

    ファクタリング審査では、売掛先と売掛債権に関する項目が重点的にチェックされますが、利用者自身の情報もチェックポイントに含まれます。

    決定的な要素ではありませんが、総合的な判断材料として確認されます。単純に「粗雑な対応を取る利用者は、契約をお断りしますよ」ということです。

    資金調達を急いでいるからといって、担当者に雑な対応を取らないように気をつけましょう。

    法人がファクタリングの審査に通るためのポイント

    ファクタリングは資金繰りを改善する有効な手段ですが、審査に通らなければ利用できません。ここでは、法人がファクタリングの審査を通過しやすくするためのポイントを紹介します。

    オンラインのファクタリングを利用する

    オンラインのファクタリングは、従来の方法と比べて審査のスピードが速く、手続きも簡素化されています。必要書類が少ないため、その分審査に通りやすいです。

    3社間ファクタリングを利用する

    3社間ファクタリングは売掛先の承諾が必要ですが、ファクタリング会社にとってリスクを低減できるため、審査が通りやすくなります。

    また、手数料も2社間よりも低く設定されていることが多いのがメリットです。売掛先との関係性が良好な場合は、3社間ファクタリングを検討してみるとよいでしょう。

    取引歴が長い売掛債権を選ぶ

    ファクタリング会社は、売掛先との取引実績を重視します。長期にわたって安定した取引がある売掛債権を選ぶことで、審査に通りやすくなります。

    支払いサイクルが短い売掛債権を選ぶ

    支払いサイクルが短い売掛債権は、ファクタリング審査で有利になります。これは、資金回収までの期間が短いほどリスクが低くなるためです。

    そのため、支払期日が30日以内の債権は、60日や90日の債権よりも審査が通りやすくなります。

    複数のファクタリング会社に申し込む

    一社だけでなく、複数のファクタリング会社に同時に申し込むことで、審査通過の可能性が高まります。

    Payなびを利用すれば、一度の申し込みで複数の会社に同時に審査を依頼できるため、時間と手間を大幅に節約できます。また、複数の会社から提示された条件を比較できるため、最も有利な条件を選びやすいです。

    ファクタリングを好条件で利用する相見積もりのポイントと注意点を解説

    法人向けファクタリングの選び方

    法人向けファクタリングの選び方で重要なのが、自社のニーズに合ったサービスを選ぶことです。ここでは、法人がファクタリングを選ぶ際のポイントを紹介します。

    手数料

    ファクタリングの手数料相場は1%〜20%と幅広く、取引形態や債権の内容、企業の信用度によって変わります。各ファクタリング会社が提示している手数料の範囲を比較して、なるべく手数料の低いファクタリング会社を選びましょう。

    資金調達スピード

    ファクタリングは比較的早い資金調達ではありますが、各社で入金スピードが異なります。すぐに資金が必要なときに数日かかってしまうと、資金調達が間に合わなくなってしまうかもしれません。

    自社の資金調達の緊急性に応じて、期限内に間に合う会社を選びましょう。緊急で資金が必要な場合は、最短即日のファクタリング会社を優先して探しましょう。ただし、スピードを重視するあまり、他の重要な条件を見落とさないよう注意が必要です。

    買取限度額

    ファクタリング会社ごとに、一度に買い取れる売掛債権の最大額や最小額を設定しています。自社の売掛債権の規模を考慮し、十分な買取限度額を提供する会社を選びましょう。

    償還請求権

    償還請求権(リコース)の有無は、ファクタリングのリスク分担に関わる重要な要素です。償還請求権がある場合、売掛先が支払不能に陥った際、ファクタリング会社から資金の返還を求められる可能性があります。

    一方、ノンリコース(償還請求権なし)の場合、そのリスクはファクタリング会社が負担します。自社へのリスクを避けるのであれば、ノンリコースを選ぶのが無難です。

    債権譲渡登記

    債権譲渡登記は、売掛債権の譲渡を第三者に対抗するために行う手続きです。登記を行うと手続きに時間とコストがかかります。

    また、2社間ファクタリングは売掛先に知られずに利用できますが、債権譲渡登記を行うと売掛先に知られることもあるため注意が必要です。

    緊急で資金が必要、かつ取引先に知られたくない場合は、債権譲渡登記が不要のファクタリング会社を選びましょう。

    上記のポイントを踏まえて法人向けファクタリングを選ぶことで、自社に最適なサービスを見つけやすくなります。なお、おすすめの法人向けファクタリングについて「法人がファクタリングを利用するメリット|おすすめサービスや審査通過のポイントを紹介」で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

    ファクタリングの審査に関するよくある質問

    ここではファクタリングの審査に関するよくある質問に回答していきます。

    ファクタリングの審査は緩い?誰でも通る?

    審査の焦点は主に売掛先の信用力に当てられるため、利用者自身の財務状況が悪くても審査に通る可能性はあります。

    ファクタリングの審査は、一般的な融資と比べると緩いと言えますが、誰でも必ず通るわけではありません。審査に通るためにも、複数社で比較検討し、準備は行いましょう。

    審査なしのファクタリングはある?

    審査なしのファクタリングは存在しません。ファクタリングは債権の買取りであり、その債権の回収可能性を確認するための審査を行う必要があるのです。審査なしを謳う業者は、悪徳業者である可能性が高いので注意してください。

    ファクタリングは法人でないと利用できない?

    ファクタリングは法人だけでなく、個人事業主も利用することも可能です。個人事業主であっても法人の売掛債権を保有していれば、取引できます。

    またファクタリング会社によっては個人事業主向けのサービスも提供しており、フリーランスや小規模事業者も対象としています。

    ただし個人事業主が対象でないファクタリング会社もあるので、事前に各ファクタリング会社の条件を確認しておきましょう。

    準備を整えてから法人向けファクタリングの審査に申しこもう!

    この記事では、ファクタリング審査の流れや審査項目、法人が審査に通るためのポイントを紹介しました。

    審査基準や流れは各社で異なりますが、売掛先の信用度や債権の健全性は共通して重要な項目です。
    また取引歴が長い売掛債権を選んだり、Payなびを使って複数のファクタリング会社に申し込んだりすることで、審査通過率を高められます。しっかり準備をしてファクタリング審査に臨みましょう。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

    安心・安全にファクタリングを活用するためのノウハウや実践的な情報を提供しています。ビジネスの成功と成長のための最適なサポートをご提供いたします。
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