2社間ファクタリングとは?仕組みや手数料、違法性、メリット・デメリットを解説
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※本記事は2024年5月8日時点の情報です。
ファクタリングは支払期日前の売掛債権を現金化して資金を調達する方法です。ファクタリングには2つの種類があり、売掛先に通知されない2社間ファクタリングと、売掛先に通知される3社間ファクタリングに分けられます。
この記事では、2社間ファクタリングの仕組みや利用手数料、違法性、メリット・デメリット、おすすめサービスなどを紹介します。2社間ファクタリングを検討している方はぜひ参考にしてください。
【即日利用可能】2社間ファクタリングとは
2社間ファクタリングとは、ファクタリングの種類の一つで、サービス利用者とファクタリング会社間で行われる取引形態です。
2社間ファクタリングの大きな特徴は、売掛先への通知や承諾が不要な点です。売掛先との関係性を気にすることなく、資金を調達できます。
サービスによっては即日利用もできるものもあり、スピーディーな資金調達が可能です。
2社間ファクタリングの違法性
2社間ファクタリングが売掛先に通知されずに売掛債権を譲渡する取引であることから、その違法性を疑っている方もいるでしょう。
結論、2社間ファクタリングに違法性はありません。ファクタリングは売掛債権を売買する取引であり、債権法の民法第466条「債権の譲渡性」にて「債権は、譲り渡すことができる」と明記されています。経済産業省も企業の新たな資金調達手段としてファクタリングの利用を推奨しています。
そのため、ファクタリング自体は法的に問題はなく合法です。しかし、ファクタリングと唄って高額な手数料を貸し付けてくる悪徳業者もいるため注意する必要があります。2社間ファクタリングを利用する際は、信頼できる優良なファクタリング会社を選ぶことが重要です。
なおPayなびでは、信頼できる優良ファクタリング会社のみと提携しているため、安心して利用できます。
⇒ファクタリングが違法ではない法的根拠を解説!違法なファクタリングを判別するためのポイントとは?
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの主な違い
ファクタリングには2社間ファクタリングだけでなく、3社間ファクタリングもあります。3社間ファクタリングとは、サービス利用者・ファクタリング・売掛先で行う取引形態です。両者の違いを以下の表にまとめました。
項目 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
---|---|---|
売掛先への通知 | なし | あり |
審査の通りやすさ | やや厳しい | 易しい |
入金スピード | 最短即日 | 数日 |
手数料 | 1%~9% | 1%〜20% |
売掛金回収の手間 | 利用者が取引先から回収し、ファクタリング会社に支払う | ファクタリング会社が取引先から直接回収する |
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを詳しく見ていきましょう。
売掛先への通知
3社間ファクタリングは売掛先への通知が必要です。対して2社間ファクタリングでは売掛先への通知は発生しません。指定の期日までにファクタリング会社に売掛金を送金すれば、取引先に知られることなく利用できます。
審査の通りやすさ
3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングと比べて審査に通りやすいです。3社間ファクタリングでは売掛先が取引に参加し、支払いに関しても売掛先がファクタリング会社に直接振り込みます。
ファクタリング会社は未回収リスクが減らせるため、審査のハードルが低くなりやすいです。
⇒ファクタリングの審査は甘いのか?審査基準や審査落ちする原因、通過率を上げるためのポイントを解説
入金までのスピード
2社間ファクタリングは売掛先の承諾を得る必要がない分、スムーズに取引を進められます。3社間ファクタリングの場合は承諾を得たり、必要書類が増えたりするため、その分時間ロスが発生しています。
⇒ファクタリングに必要な書類とは|申請の流れや書類が少ない会社を紹介
手数料
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料相場は、以下のとおりです。
- 2社間ファクタリング:10%~20%
- 3社間ファクタリング:1%~9%
2社間ファクタリングでは売掛債権の回収リスクが高くなることから、手数料が高くなります。一方で、3社間ファクタリングは回収リスクを抑えられるため、比較的安い手数料で利用できます。
⇒ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介
売掛金回収の手順
売掛金回収の手順は異なり、以下のようになっています。
●2社間の場合
- 契約完了後、ファクタリング会社からサービス利用者に金額が振り込まれる
- 支払期日になり、売掛先からサービス利用者へ金額が振り込まれる
- サービス利用者がファクタリング会社へ金額を振り込む
●3社間の場合
- 契約完了後、ファクタリング会社からサービス利用者に金額が振り込まれる
- 支払期日になり、売掛先がファクタリング会社へ金額を振り込む
2社間ファクタリングでは、売掛先は取引に関与していないため、ファクタリング会社への最終的な支払いはサービス利用者が行います。一方の3社間ファクタリングは売掛先が取引に参加しているため、売掛先がファクタリング会社に金額を支払います。
⇒ファクタリングの支払いの流れ|期日や遅延リスク、間に合わない場合の対処法を解説
2社間ファクタリングを利用するメリット
ここでは、2社間ファクタリングを利用するメリットを紹介します。
最短即日で資金調達できる
2社間ファクタリングを利用する大きなメリットは、最短即日で資金調達できることです。
代表的な資金調達方法として、金融機関や公的機関による融資がありますが、申込から入金まで2週間から数ヶ月かかってしまいます。
2社間ファクタリングは売掛先への承諾が不要であるため、現金化までのスピードが早いのが特徴です。必要書類を揃えて申し込めば、審査から入金まで最短即日で完了します。運転資金の不足や突発的な支払いへの対応など、急ぎで資金が必要な場合に役立つでしょう。
⇒即日ファクタリング12選 | 当日審査・入金のおすすめ業者を比較【2024年4月】
売掛先に利用を知られることなく資金調達できる
2社間ファクタリングの大きな利点の一つは、売掛先に利用を知られることなく資金調達ができる点です。
企業の資金繰りが悪化している場合、売掛先にその事実を知られると、取引関係に悪影響を及ぼす可能性があります。売掛先が不安を感じ、取引量を減らしたり、契約を打ち切ったりするリスクがあるのです。
2社間ファクタリングでは売掛債権の譲渡に際して、売掛先への通知や承諾が不要です。そのため、取引先の関係に影響を与えることなく、資金を調達できます。
売掛先に自社の資金繰りの悪化を知られたくない場合や、売掛先との交渉に時間をかけられない場合などに、2社間ファクタリングは有効です。
また、承諾や通知の手続きが不要なため、迅速に進められるのもメリットです。
経営状況が不安でも利用できる
2者間ファクタリングでは、赤字など自社の経営状況が不安でも利用できます。売掛債権を譲渡するファクタリングの審査ではサービス利用者の信用情報ではなく、売掛先の信用情報が重要視されるためです。
自社の経営状況が芳しくなくても、優良な売掛先を持っていれば、ファクタリングを利用できる可能性が高くなります。
償還請求権がない
2社間ファクタリングでは、原則として償還請求権がありません。償還請求権とは、売掛債権を回収できなかった場合に、ファクタリング会社がサービス利用者に請求できる権利です。
償還請求権がない契約のことを「ノンリコース契約」といいます。ノンリコース契約では、売掛先が倒産して売掛債権が回収できなくなっても、サービス利用者が代わりに支払いする必要はありません。
2社間ファクタリングを利用することで、売掛金回収に関するリスクをヘッジしつつ、安定的な資金調達を行うことができます。
2社間ファクタリングを利用するデメリット
2社間ファクタリングにはデメリットもあるため注意しましょう。ここでは、2社間ファクタリングを利用するデメリットを紹介します。
手数料は高い傾向にある
2社間ファクタリングを利用するデメリットとして、手数料の高さが挙げられます。3社間ファクタリングの手数料相場が1%〜9%であるのに対して、2社間ファクタリングの手数料相場は10%〜20%です。ファクタリングで受け取れる金額は手数料を差し引いた金額であるため、手数料が高いとその分受け取れる金額が減ってしまいます。
3社間ファクタリングと比べると審査基準が厳しい
2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングと比べて審査基準が厳しい傾向にあります。これは、2社間ファクタリングにおけるファクタリング会社のリスクが高いためです。
2社間ファクタリングでは売掛先が取引に関与しません。ファクタリング会社が売掛先の信用力を直接評価できず、債権の回収リスクを全て負うことになります。
また、2社間ファクタリングでは、売掛先への通知が行われないため、二重譲渡や不良債権のリスクも高くなります。そのためファクタリング会社は、売掛先の信用力だけでなく、売掛債権の内容や債権の期間なども厳しく審査しているのです。
利用者が売掛金の回収・支払いを行う必要がある
2社間ファクタリングでは、利用者自らが売掛金の回収と支払いを行う必要があります。3社間ファクタリングでは、売掛先がファクタリング会社に直接支払いを行います。一方2社間ファクタリングでは、売掛先から利用者に支払いが行われ、その後、利用者がファクタリング会社に支払う流れです。
そのため、利用者は売掛先からの入金を確認次第、速やかにファクタリング会社への支払いを行わなければなりません。この事務作業が煩雑であると感じる方もいるでしょう。
また、売掛先からの入金が遅れた場合、ファクタリング会社への支払いも遅れることになります。ファクタリングの支払いに遅れると、債権譲渡通知や損害賠償を請求される可能性があるため、売掛金の管理に十分に気をつける必要があります。
⇒ファクタリングで払えない場合の対処法|返済できないリスクや注意点もあわせて解説
2社間ファクタリングの利用が適しているケース
ここでは、2社間ファクタリングの利用が適している2つのケースを紹介します。
即日で資金調達したい
即日で資金調達したい場合は、2社間ファクタリングを検討しましょう。3社間ファクタリングの場合は、売掛先に承諾・通知を得る必要があるため、その分時間と手間がかかってしまい、即日の資金調達には向いていません。
すぐにでも資金が必要な場合は、比較的入金スピードが早い2者間ファクタリングの方がおすすめです。ただし、手数料が高い点には注意が必要です。
売掛先に知られたくない
売掛先にファクタリングの利用を知られたくない場合は、2社間ファクタリングを検討しましょう。ファクタリングの利用を売掛先に知られることによって、今後の取引に影響が及ぶことを危惧する方も少なくありません。
ただし、取引歴が長く、相談しやすい売掛先である場合は、3社間ファクタリングを検討してもいいかもしれません。売掛先との関係性を考慮しながら、2社間・3社間を使い分けましょう。
2社間ファクタリングにおすすめのファクタリング会社3選
最後に、2社間ファクタリングにおすすめのファクタリング会社を3つピックアップして紹介します。
ビートレーディング
ビートレーディングは取引実績5.2万社と累計買取金額1,170億円を誇る大手ファクタリング会社です。即日入金にも対応しており、最短2時間で売掛債権を現金化できます。取引限度額に制限を設けていないため、小口債権から大口債権まで幅広く対応しているのも嬉しいポイントです。
また、ビートレーディングは納品完了前の注文書や発注書でも売掛債権を買い取ってもらえるサービス「注文書ファクタリング」を行っており、資金繰りの改善に役立ちます。
日本中小企業金融サポート機構
手数料 | 1.5%~10% |
---|---|
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 上限なし |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構 |
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営しているファクタリングサービスです。手数料は1.5%から10%と低いです。買取金額も上限がなく、大口債権の現金化に対応しています。また、ファクタリングサービスだけなく、資金調達や経営に関するコンサルティングも受けられます。
えんナビ
手数料 | 2社間:5%〜、3社間:5%〜 |
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入金スピード | 最短1日 |
買取限度額 | 50万円〜5,000万円 |
オンライン完結 | ✕ |
土日・祝日対応 | ◯(入金可能) |
運営会社 | 株式会社インターテック |
えんナビの魅力は24時間365日スタッフが対応している点です。平日が忙しくて対応できない方にとって嬉しいポイントといえます。即日入金には対応していないものの、土日祝日でも関係なく最短1日での現金化ができます。手数料も5%〜、買取可能額は50万円から5,000万円です。
まとめ:2社間ファクタリングは即日入金が可能な資金調達方法!特徴を理解して利用を検討しよう
2社間ファクタリングは、サービス利用者とファクタリング会社で行う取引です。最短即日の資金調達が可能であり、すぐに資金を調達したい場合に適しています。売掛先に承諾・通知する必要がないのも特徴です。
また、同じ2社間ファクタリングでも会社によって入金スピードや手数料が異なります。複数社でしっかり比較検討し、自社にあったファクタリングを活用しましょう。「より効率的にファクタリングを探したい」という方は、「Payなび」がおすすめです。
Payなびは、一括で複数のファクタリング会社に審査の申込めるサービスです。手数料や入金スピードなどの項目を見て選べるため、自社にあったファクタリングサービスを選びやすいです。アカウントを登録するだけで無料で利用できるので、Payなびを利用して自社にあったファクタリング会社を探してみましょう。