投稿日:2023.10.03 最終更新日:2024.10.08

ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?相場や内訳、費用を安く抑える方法

目次

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    ※本記事には広告を含みます。なお、内容が事実に反して優遇されることはありません。
    ※本記事は2024年10月8日時点の情報です。

    ファクタリングは売掛金を早期現金化できる便利な資金調達方法ですが、利用にあたっては手数料がかかります。手数料はファクタリング会社や取引内容によって異なるため、安易に利用すると思わぬ出費が発生するケースもあります。ファクタリングを上手に活用するためにも、手数料についてしっかり理解することが重要です。

    この記事では、ファクタリングの手数料相場や手数料を決める要素、安く抑えるためのポイント、手数料が比較的低いおすすめファクタリングサービスを紹介します。手数料をしっかり理解して、効果的にファクタリングを活用しましょう。

    ファクタリングの手数料とは?

    ファクタリングの手数料とは、利用者がファクタリング会社に売掛債権を買い取ってもらう際に支払う費用です。ファクタリングでは、売掛金から手数料を差し引いた額がサービス利用者に支払われる仕組みとなっています。

    例えば、売掛債権が100万円、手数料率が10%の場合、10万円が手数料として引かれ、受け取れる金額は90万円です。

    この手数料は、売掛債権の回収リスクをファクタリング会社が負うことに対する対価であり、ファクタリング会社の収益源にもなっています。

    ファクタリング会社によって手数料率が異なるため、利用する際は各社の手数料体系を確認することが重要です。

    ファクタリングの一般的な手数料相場

    ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社によって異なるものの、一般的な相場は2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの2つに分けられます。ここでは、両者の手数料相場を紹介します。

    2社間ファクタリング:10%~20%

    2社間ファクタリングにかかる手数料は、10%〜20%が相場です。2社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング会社の2社で行う取引です。2社間で行う取引の性質上、入金スピードが速い、売掛先に通理されずに利用できるといったメリットがあります。

    3社間ファクタリング:1%~9%

    3社間ファクタリングにかかる手数料は、1%〜9%が相場です。3社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング会社・売掛先企業の3社で行う取引です。

    ファクタリング利用にかかる手数料の内訳

    ファクタリング会社によって若干異なりますが、手数料には以下のコストが含まれています。

    • 掛け目
    • 買取手数料
    • 債権譲渡登記費用
    • 印紙代
    • 交通費
    • 振込手数料

    それぞれのコストを詳しく見ていきましょう。

    掛け目

    掛け目とは、ファクタリング会社が買い取る売掛債権の割合です。売掛債権の額面金額に掛け目を乗じた金額が、実際の買取金額となります。ファクタリング会社によって掛け目を設定しているケースがあり、一般的に額面の75%〜90%です。売掛債権の未回収リスクが高いと判断された場合は、掛け目は小さくなります。

    例えば、掛け目が90%、売掛金が100万円である場合は、買取金額は90万円、10万円分が掛け目で減額されます。売掛債権を無事に回収できた場合、掛け目で減額された10万円は利用者に返還される仕組みです。

    買取手数料

    売掛金を買い取る際に発生する手数料です。後述しますが、ファクタリングの種類によって手数料は大きく異なります。

    債権譲渡登記費用

    債権譲渡登記費用は、債権の譲渡を証明するための手続きで発生したコストです。サービス利用者が別のファクタリング会社に売却済みの売掛債権を売却する「二重譲渡」を防ぐため、債権譲渡登記を求められることがあります。

    なお、債権譲渡登記を行うためには、登録免許税(7,500円〜)と司法書士へ報酬(数万円〜)が発生する点も留意しておく必要があります。

    印紙代

    各必要書類にかかる印紙代です。印紙代は契約金額に応じて変動します。例えば、5万円〜100万円以下の契約の場合の印紙代は200円です。

    参照:No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで|国税庁

    交通費

    契約の締結や必要書類の受け渡しのために、ファクタリング会社の担当者が利用企業を訪問する際にかかる費用です。

    最近でのオンラインで利用もできるようになったファクタリングですが、対面取引が必要なケースもあります。通常、遠方の場合や頻繁な訪問が必要な場合に発生します。

    振込手数料

    振込手数料は売掛債権の代金を企業の口座に振り込む際にかかる手数料です。ファクタリング会社が負担することもありますが、企業側に負担を求められるケースもあります。銀行によって異なりますが、数百円程度です。

    ファクタリング会社によって、手数料に含まれる費用の内訳は異なります。基本手数料の中にすべて含まれているものもあれば、別途で請求されるケースもあります。

    また、手数料の内訳を見せず、高額な手数料を請求する違法業者もいるため注意が必要です。コスト負担の分だけ手取りの金額は減ってくるので、しっかりと内訳を確認しましょう。

    ファクタリングの手数料に影響を与える要素

    ファクタリングの手数料は、利用者から提出された書類をもとに、いくらにするか決定されます。ここでは、ファクタリングの手数料に影響を与える要素を紹介するで、参考にしてみてください。。

    • 売掛先(取引先)の信頼性
    • 売掛金の金額
    • 支払い期日までの長さ
    • 契約形態の種類(2社間・3社間)
    • 利用実績(利用頻度)

    それぞれ詳しく解説します。

    売掛先(取引先)の信頼性

    売掛先(取引先)の信頼性は、ファクタリングの手数料に影響を与える重要な要素です。銀行融資やビジネスローンなどの審査では自社の信用力が重要視されます。

    一方、ファクタリングが実施する審査では、売掛先(取引先)の信頼性が重要視されるのが特徴です。売掛先の財務状況や過去の取引履歴、業界内の評判などがチェックされます。

    そのため、自社が赤字で財務状況や経営状態が良くない場合でも、売掛先の信頼性が高ければ手数料は低くなります。。売掛先の信用力が低い場合や、過去に支払い遅延や未回収があった場合は、回収リスクが高いとみなされ、手数料率が高くなることがあります。

    売掛金の金額

    ファクタリング会社は、主に手数料によって収益を得る事業形態であるため、売掛金の金額が高いほど手数料が低くなりやすいです。

    ただし、ファクタリング会社によって、買い取る売掛金の限度額を設けています。例えば、ファクタリング会社Aの買取限度額が100万円であった場合、それ以上の売掛債権は買い取ってもらえません。

    売掛金が低すぎたり、高すぎたりすると売掛金を買い取ってもらえなくなってしまう可能性があります。どれくらいの範囲の売掛金を買い取ってもらえるかをチェックしておきましょう。

    支払い期日までの長さ

    支払い期日が遠いほど手数料は高くなる傾向にあります。これは、支払期日が長いと、その間に売掛先の経営状況が悪くなったり、倒産してしまったりするリスクが高くなるからです。

    例えば、支払い期日まで30日の売掛金と90日の売掛金では、90日の方が手数料は高くなります。

    契約形態の種類(2社間・3社間)

    3社間ファクタリングのほうが、2社間ファクタリングより手数料が低めです。売掛先が関与するかしないかで、ファクタリング会社の回収リスクが異なってくるためです。

    売掛先が関与する3社間取引では、債権の回収率が高まるため、ファクタリング会社にとってリスクが低くなります。そのため、3社間取引の手数料は比較的安いです。

    一方、2社間取引では売掛先に知られずに資金調達ができるメリットがありますが、ファクタリング会社にとっては債権回収のリスクが高くなります。このリスクを反映して、手数料は高めに設定されています。

    利用実績

    ファクタリングの利用実績もファクタリングの手数料に影響を与える要素です。ファクタリング会社にとって、継続的に利用がある企業は優良な顧客といえるでしょう。利用実績があることで、ファクタリング会社も安心して取引ができ、2回目以降の手数料が割引される可能性があります。

    過去に利用したことがあるファクタリング会社であれば、手数料の相談をしてみるといいかもしれません。

    ただし、ファクタリングは基本的には短期の資金調達方法です。頻繁に利用するとかえって資金繰りを悪化させる一因となるため、計画的に利用することが重要です。

    高すぎる・低すぎる手数料には要注意

    ファクタリング会社から見積もりを取った際、相場よりも高すぎる・低すぎる手数料を提示してくる会社は悪徳業者である可能性があるので、注意してください。

    いくら資金調達を急いでいるからといって、高額な手数料を支払うのは避けるべきです。過度に高い手数料は、結果的に資金繰りを圧迫することになりかねません。

    また、極端に低い手数料を提示し、あとから別途費用を請求してくる業者もいます。このような不透明な取引は、後々トラブルの元となる可能性が高いです。

    その他悪徳業者の特徴を「ファクタリングって安全なの?悪徳業者を判別する方法もあわせて解説」で詳しく紹介しているので、ぜひチェックして安全にファクタリングを活用しましょう。

    ファクタリングの手数料を安く抑えるためのポイント

    ファクタリングを有効活用するためには、手数料をいかに安く抑えられるかがポイントです。ここでは、ファクタリングの手数料を安く抑えるためのポイントを紹介します。

    3社間ファクタリングを選ぶようにする

    3者間ファクタリングを選ぶことで、コストを安く抑えられます。2社間ファクタリングの手数料相場が最大約20%であるのに対して、3社間ファクタリングは最大約9%と割安です。

    3社間ファクタリングが手数料を抑えられる理由は、売掛先企業がファクタリング取引に関与することで、ファクタリング会社の売掛金回収リスクが軽減されるためです。

    ただし、3社間ファクタリングは売掛先企業の手続きや書類の準備などが増えるため、2社間ファクタリングと比較すると入金までの時間がかかるというデメリットがあります。

    「ファクタリングの利用を売掛先に知られても問題ない」「資金調達にある程度時間がかかっても問題ない」という場合は3社間ファクタリングを利用するのがおすすめです。

    信用力の高い売掛金を売却する

    ファクタリングの審査は、売掛先の信用力が重要視されます。信用力の高い企業であれば貸し倒れの心配がないため、ファクタリング会社は安心して売掛債権を買い取れるためです。そのため、信用力の高い売掛金を売却することで、手数料を安く抑えられる可能性が高まります。

    自社が複数の売掛先から売掛金を持っている場合は、その中でも特に信用力の高い売掛先の売掛金を選ぶのがよいでしょう。

    複数のファクタリングサービスを比較検討する

    ファクタリングの手数料を安く抑えるためには、複数のファクタリングサービスを比較検討することもポイントです。ファクタリング会社によって手数料が異なるため、比較することで、より手数料の安いファクタリング会社を見つけられます。

    なお、ファクタリングは手数料の安さだけで判断せず、入金までのスピードや買取可能な金額の上限、オンラインで完結できるかどうかなども含めて、総合的に評価することが大切です。サービスの質が良い、かつ手数料の安いファクタリング会社に依頼するようにしましょう。

    Payなび」であれば、信頼性の高い複数のファクタリングサービスを比較検討し、手数料が低いファクタリングサービスを選べます。

    各サービス独自の仕組みを活用する

    各ファクタリング会社が提供する、独自の仕組みやキャンペーンを利用するのも一つの方法です。ファクタリング会社は新規顧客獲得のために、独自の仕組みやキャンペーンを用意していることがあります。

    例えば「既存のファクタリングサービスから乗り換えた場合、手数料が下がる」「指定の入金口座に指定すると手数料が下がる」といった独自の仕組みを設けているファクタリング会社もあります。

    これらの特典を上手に活用することで、通常よりも手数料を安く抑えることが可能です。各社の独自の仕組みやキャンペーンについても確認し、お得に利用できる方法を探してみましょう。

    【参考URL】

    同じファクタリング会社を継続利用する

    同じファクタリング会社を継続するのも、手数料を安く抑えるためのポイントです。継続的な取引関係を築くことで、企業の信用度が向上し、ファクタリング会社側のリスク評価が下がる可能性があるためです。

    実際に利用回数に応じて段階的に手数料率が下がるプランを提供しているファクタリング会社もあります。また、継続利用することで取引プロセスがスムーズになり、事務手続きの簡素化も期待できます。

    手数料が比較的低いおすすめファクタリングサービス5選

    ここでは、手数料が比較的低いおすすめファクタリングサービスを5つピックアップして紹介します。入金スピードや買取限度額をあわせて記載しているので、しっかり比較検討し、自社にあったファクタリングサービスを選びましょう。

    日本中小企業金融サポート機構

    手数料1.5%~10%
    入金スピード最短3時間
    買取限度額上限なし
    オンライン完結
    運営会社一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構

    日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営しているファクタリングサービスです。手数料は1.5%からで、上限も10%と決まっているのが嬉しいポイントです。無駄なコストがないかを定期的に見直すことで、業界最低水準の手数料を実現しています。

    また、ファクタリングサービスだけなく、コンサルティングサービスも行っており、経営のアドバイスも受けられます。法人だけでなく個人事業主も利用可能です。

    ビートレーディング

    手数料2社間:4%~12%、3社間:2%〜9%
    入金スピード最短2時間
    買取限度額上限下限なし
    オンライン完結
    運営会社株式会社ビートレーディング

    ビートレーディングは、創業以来52,000社の取引実績を持つ信頼できるファクタリングサービスです。手数料は2社間で4~12%、3社間で2%〜9%と比較的低めの設定です。

    入金スピードも最短5時間と早く、即日で資金調達したい方に適しています。買取額も上限・下限がないため、利用しやすい点もおすすめポイントです。

    QuQuMo(ククモ)

    手数料1%~
    入金スピード最短2時間
    買取限度額上限なし
    オンライン完結
    運営会社株式会社アクティブサポート

    QuQuMo(ククモ)は、株式会社アクティブサポートが提供しているファクタリングサービスです。手数料は1%〜と業界最水準の低さです。また、申込から入金まで最速2時間で完結する入金スピードに定評があり、急な資金繰りに対応しています。

    ファクタリングのTRY

    手数料3%〜
    入金スピード最短即日
    買取限度額10万円〜5,000万円
    オンライン完結
    運営会社株式会社SKO

    ファクタリングのTRYは、手数料が3%〜と低く、コストを抑えたい方におすすめのサービスです。即日入金も可能であり、急な資金繰りにも対応しています。

    全国どこでも出張対応しており、法人だけでなく個人事業主も利用可能です。

    トップ・マネジメント

    手数料2社間:3.5%~12.5%、3社間:0.5%~3.5%
    入金スピード最短即日
    買取限度額30万円〜3億円
    オンライン完結
    運営会社株式会社トップ・マネジメント

    株式会社トップ・マネジメントは創業13年のファクタリングサービスです。手数料は2社間で3.5〜12.5%、3社間で0.5%〜3.5%と低めに設定されています。買取限度額も30万〜3億円と幅広いです。

    また、ファクタリング以外にも補助金や助成金に関するコンサルティングを展開しており、ファクタリングと助成金を組み合わせた提案・サポートを受けられます。

    ファクタリングの手数料に関する質問

    最後に、ファクタリングの手数料に関する質問をQA形式にまとめたので、参考にしてください。

    Q.手数料に消費税はかかりますか?

    ファクタリングは「非課税取引」に該当するため、手数料に消費税はかかりません。なお、2023年10月よりインボイス制度が導入されていますが、ファクタリングには消費税がかからないため、インボイス制度の対象外です。
    ファクタリングで消費税はかからない?発生しない理由や注意点、手数料を抑える方法を紹介

    Q.手数料に上限はありますか?

    ファクタリングの手数料に上限はありません。融資の場合は、利息制限法や出資法の金利制限など法律上の制限が設けられており、債権者と銀行間における借りすぎや貸しすぎを防いでいます。

    一方のファクタリングは融資と違い、利息制限法や出資法の金利制限など手数料の上限が設定されていません。ファクタリング会社によっては相場以上の手数料を設定するケースもあるため、しっかり見積もりを取って確認しておくことが大切です。

    Q.手数料の仕訳(勘定科目)はどう処理すべきですか?

    ファクタリングは売掛金の売買取引であるため、会計処理をしなければいけません。ファクタリング手数料の勘定科目は、売上債権譲渡損、または売上債権売却損です。ファクタリングは「売掛金が発生した時」「ファクタリング会社と契約した時」「ファクタリング会社からの入金時」に分けて会計処理を行う必要があります。

    例えば、3社間ファクタリングにおいて売掛債権50万円、手数料として4万円が発生する場合の仕訳は以下の通りです。

    ●売掛金が発生した時

    借方貸方
    売掛金 500,000売上 500,000

    ●ファクタリング会社と契約した時

    借方貸方
    未収入金 500,000売掛金 500,000

    ●ファクタリング会社から入金された時

    借方貸方
    普通預金 460,000未収入金 500,000
    売上債権売却損 40,000

    ファクタリングの仕訳方法 | 種類別の会計処理や勘定科目についてわかりやすく解説

    ファクタリングの手数料相場や内訳を事前に押さえておこう

    ファクタリングの手数料は会社によって異なります。売掛金に近い金額を受け取るためにも複数社で比較検討し、どれくらいの手数料がかかるのかを確認しましょう。

    また、ファクタリングを利用する際は手数料だけでなく、入金スピードや買取金額などの項目も比較し、自社の状況にあったファクタリングを検討することが大切です。

    ただし、手数料を含め複数の項目を基準に、自社にあったファクタリングサービスを探すには時間と手間がかかります。そんな方には「Payなび」がおすすめです。


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    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

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