ファクタリング会社の選び方|特徴別おすすめサービスや選ぶ際の注意点を解説
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※本記事は2024年8月9日時点の情報です。
ファクタリング会社を選ぶ際には、何を基準に選べばよいのか、迷われる方も多いはずです。
この記事では、選び方・比較ポイントを紹介するとともに、項目別のおすすめのファクタリングサービスを紹介します。ファクタリングを選ぶ際にやってはいけないことについても触れているので、ぜひ参考にしてください。
ファクタリングは大きく2種類に分けられる
ファクタリングは、企業が保有している売掛債権を現金化するサービスです。期日前の売掛債権を現金化することで、急な資金繰りに対応できる資金調達方法となっています。ファクタリングは、大きく「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類に分類されます。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、サービス利用者とファクタリング会社の2者が関与する取引です。最短即日で利用できるものもあり、入金スピードは比較的早い傾向にあります。また、売掛先に債権譲渡を知られないため、売掛先との関係に影響を与えることなく利用できます。
3者間ファクタリング
3社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者が関与する取引です。売掛先が加わることで手続きの手間は増えるものの、2者間ファクタリングとくらべると、手数料は比較的安い傾向にあります。
⇒ファクタリングの種類と仕組み|利用する前に知っておくべき注意点も解説
ファクタリングサービスのメリット
ファクタリングサービスには、以下のようなメリットがあります。
スピーディーに資金調達できる
ファクタリングサービスのメリットは、スピーディーに資金調達できる点です。銀行など融資の場合は、信用情報や経営状況など総合的に審査するため、すぐに資金を調達するのは難しいでしょう。
対して、ファクタリングは売掛金をファクタリング会社に売却することで、資金調達する方法です。最短即日で入金可能なファクタリングもあり、資金不足や急な経費の支払いに対応できます。
赤字でも利用できる場合がある
ファクタリングは、赤字でも利用できる場合があることもメリットです。ファクタリングの審査では、売掛先の信用情報や実績などが重視されます。そのため、売掛先の経営状態や財政状態が安定していれば、サービス利用者が赤字でも利用することが可能です。
貸借対照表の負債にならない
ファクタリングは融資やビジネスローンと異なり、貸借対照法の負債になりません。ファクタリングは債権の売買契約であるため、負債にならないのです。そのため、ファクタリングを利用することで、貸借対照表をスリム化して綺麗に見せることができます。
これを「オフバランス化」といいます。貸借対照表を改善することで、金融機関からの評価も高くなり、今後の資金調達においても有利に働きやすくなります。
⇒ファクタリングで資金調達するメリット・デメリット|業種別の活用事例もあわせて解説
ファクタリングサービスの選び方
ここでは、ファクタリングサービスの選び方・比較ポイントを紹介します。
契約形態
ファクタリングサービスを選ぶ際には、まず契約形態を確認しましょう。2者間ファクタリングは、サービス利用者とファクタリング会社のみが関わる形態で、売掛先に通知されません。手続きもシンプルでスムーズな取引が可能です。
対して、3者間ファクタリングでは、サービス利用者、ファクタリング会社、そして売掛先が関与します。手数料が下がるものの、手続きが複雑になりがちです。
まずは、どの契約形態に対応しているかを確認し、自社のニーズに合った契約形態を選びましょう。
入金スピード
ファクタリングサービスを検討するなら、入金スピードも重要な比較ポイントです。急な資金繰りに対応するためには、売掛金をいかに迅速に現金化できるかが重要になります。各サービスによって資金提供までの時間は異なり、即日対応しているものもあれば、数日かかるものもあります。
急ぎで資金が必要な場合や、迅速な資金調達が必要な事業には、速やかに対応してくれるファクタリング会社を選びましょう。
手数料
手数料も、ファクタリングサービスを選定する際の重要な比較ポイントです。手数料はサービスごとに異なり、手数料が低いほど売掛金を多く現金化できます。また、手数料の内訳も確認し、追加料金が発生しないかどうかも確認しておきましょう。
⇒ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介
買取額の上限・下限
各ファクタリングサービスによって、設定される買取額の上限・下限は異なります。事業の規模や資金ニーズに応じて適切な範囲を提供するサービスを選ぶことが重要です。小規模の売掛金に現金化する場合は下限、大規模の売掛金を現金化したい場合は上限額を確認しましょう。
オンライン取引対応の有無
オンライン取引対応の有無も確認しましょう。対面や郵送を要する手続きは、時間がかかるうえに手間も増えます。一方、オンライン完結型のサービスは、書類の提出から審査、資金の受け取りまでをインターネット上で行えるため、時間と場所を選ばず迅速な資金調達が可能です。
スピード対応を求める事業や遠方にオフィスを構える企業は、オンライン完結に対応しているファクタリングサービスを検討しましょう。
償還請求権の有無
償還請求権の有無も確認しておきたい項目です。償還請求権のないノンリコース契約であれば、ファクタリング会社に売掛金を回収できなかった場合に請求されることはありません。ファクタリングは原則としてノンリコース契約ですが、償還請求権を求められることもあります。
未回収リスクを考慮し、ノンリコース契約で締結するとよいでしょう。
実績・評判
実績や評判も、確認しておきたい項目の一つです。ファクタリングは、自社の売掛債権を買い取ってもらうため、信頼できる会社かどうかも重要になります。実績が豊富なサービスほど、安定した取引を期待できます。
ファクタリング会社の中には悪質な業者もいるため注意が必要です。
各ファクタリングサービスのホームページに記載されている実績や利用の口コミを参照し、信頼できる業者を選びましょう。
【選び方別】おすすめファクタリングサービス4選
ここでは、おすすめファクタリングサービスを項目別に紹介します。自社にあったファクタリングサービスを検討する際の参考にしてください。
入金スピードが早い | ビートレーディング
手数料 | 2社間:4~12%、3社間:2%〜9% |
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入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 上限下限なし |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
ビートレーディングは、累計買取額1,300億円を誇る大手のファクタリング会社です。審査から契約、そして資金提供まで早く、最短2時間の即日入金が可能です。買取限度額に上限・下限がないため、小口債権から大口債権まで幅広く対応しています。
買取額の上限が高い | 日本中小企業金融サポート機構
手数料 | 1.5%~10% |
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入金スピード | 最短3時間 |
買取限度額 | 無制限 |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構 |
日本中小企業金融サポート機構の買取金額は、上限が設定されていないため、大口債権でも現金化できます。
手数料は1.5%〜10%と比較的安いのも嬉しいポイントです。無駄なコストがないかを定期的に見直しているため、業界最低水準の手数料でファクタリングを利用できます。
手数料が安い | QuQuMo(ククモ)
手数料 | 1%~ |
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入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 上限なし |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
QuQuMo(ククモ)の手数料は1%〜と業界最水準の低さが魅力です。また、申込から入金まで最速2時間で完結するため、急な資金繰りに役立ちます。オンライン完結にも対応しているため、面談や郵送などの手間やコストがかかりません。
個人事業主・フリーランスにおすすめ | labol(ラボル)
手数料 | 一律10% |
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入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 1万円から |
オンライン完結 | ◯ |
運営会社 | 株式会社ラボル |
labol(ラボル)は、個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービスです。
手数料は一律10%と、買取金額や内容に応じて手数料が変わることはありません。買取金額も1万円からなので小口債権も現金化できます。
入金スピードも最短60分であり、銀行の営業時間に制限されない24時間365日振込に対応しています。スムーズに資金調達を行いたい場合におすすめのサービスです。
ファクタリング会社を選ぶ前に確認しておきたいチェックリスト
ここでは、ファクタリング会社を選ぶ前に確認しておきたい5つの注意点を紹介します。
手数料は審査に応じて決められる
ファクタリングの手数料は、企業の信用度や売掛金の金額、支払期日などの要素を考慮して決定されます。そのため、事前に正確な手数料を知ることは難しく、審査後に提示されることがほとんどです。
ただし一部のサービスでは、手数料が一律に設定されているものもあります。
額面の金額内までしか資金を調達できない
ファクタリングでは、売掛金の額面金額を上限として資金を調達することができます。そのため、売掛金の金額以上の資金を得ることはできません。例えば、売掛金が100万円、手数料5%だった場合、受け取れるのは95万円までです。
売掛金の分割払いはできない
売掛金を一括で買い取るため、分割払いはできません。ファクタリングは債権の売買取引です。分割払いをすると貸付になってしまい、ファクタリング会社は貸金業の登録が必要になります。
ファクタリングで分割払いはできる?支払いできない状況にならないための対策もあわせて解説
取引先に利用が知られる可能性がある
3社間ファクタリングは、取引先に承諾を得る必要があるため、利用が知られてしまいます。一方2社間ファクタリングは、取引先に承諾を得る必要がないため、利用がバレることはありません。
またファクタリングでは、債権譲渡登記が求められることがあります。債権譲渡登記とは、売掛金などの債権を第三者に譲渡したことを法務局に登記する手続きのことです。この登記は公開情報となるため、取引先や他の関係者がファクタリングの利用を知ることができます。
取引先との関係性や自社の財務状況に関する印象を気にする場合は注意が必要です。取引先に利用を知られたくない場合は、債権譲渡登記なしの2社間ファクタリングを選びましょう。
悪徳なファクタリング業者が存在する
ファクタリング業界には、残念ながら悪徳業者も存在します。貸金業の登録が必要がなく、法規制もないことから一部の業者が違法行為を行っているのです。
これらの業者は、法外に高い手数料を請求したり、ファクタリングを装って貸付を契約しようとします。悪徳なファクタリング業者と契約しないためにも、ファクタリング会社を選ぶ際は十分な注意が必要です。
悪徳なファクタリング業者を判別する方法について「ファクタリングって安全なの?悪徳業者を判別する方法もあわせて解説」で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
後悔しないために!ファクタリングサービスを選ぶ際にやってはいけないこと
ここでは、ファクタリングサービスを選ぶ際にやってはいけないことを紹介します。ファクタリングサービスを選ぶ際は、以下の点に注意しながら慎重に検討しましょう。
1つの比較基準だけで決めてしまう
ファクタリングサービスを選ぶ際、後悔しないために避けるべきことは、1つの比較基準だけで決めてしまうことです。「入金スピードが早いから」「手数料が安いから」など一つの比較基準だけで決めてしまうと、他の項目がデメリットになる可能性があります。
たとえば「入金スピードを重視するあまり手数料が高すぎて、必要な資金を調達できなかった」という事態になりかねません。
企業の状況やニーズに合ったファクタリング業者を見つけるためは、複数の比較基準を設けて総合的に判断することが大切です。
2〜3社だけしか比較しない
ファクタリングサービスを選ぶ際、2〜3社だけを比較することは避けましょう。2〜3社だけの比較で済ましてしまうと、自社にあったファクタリングサービスを見つけづらいです。
ファクタリングサービスは多くあり、入金スピードや手数料も多岐にわたります。自社にあったファクタリングサービスを見つけるためにも、相見積りを取って複数社で比較しましょう。ファクタリング会社の一括見積もりサービス「Payなび」であれば、手間なく相見積もりを取れます。
契約内容をしっかり確認せず契約を進めてしまう
契約内容をしっかり確認せず契約を進めてしまうのも、ファクタリングサービスを選ぶ際にやってはいけないことの一つです。資金調達を急ぐあまり、内容や条件、費用など見落としてしまうと、後のトラブルに発展してしまう可能性があります。
契約内容は一語一句確認し、わからない部分は聞くようにしましょう。また、トラブルを防ぐためにも、契約締結後の書類控えは必ず受け取っておくこともポイントです。
まとめ:サービス内容や条件を比較して、自社にあったファクタリングを選ぼう!
ファクタリング会社を選ぶ際は、手数料、契約形態、入金スピードなど項目を比較することが大切です。また、複数社で比較することで自社に適切なサービスを選びやすくなります。しかし、複数社に相見積りを取るには時間と手間がかかります。
相見積りの手間を減らすのにおすすめなのが「Payなび」です。
Payなびでは、相見積りはもちろん、審査の申込みを代理で行っています。一度の申請で多数のファクタリング業者に審査を申請でき、それぞれの手数料やサービス条件を比較して、自社に最適な業者を見つけることが可能です。
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