投稿日:2023.01.06 最終更新日:2024.05.08

資金繰りの悪化を招く5つの要因 | 改善方法もわかりやすく解説

目次

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    会社経営において、資金繰りは常に重要な課題です。売上が好調でも、資金繰りが悪化すれば倒産のリスクがあります。

    しかし、資金繰りの悪化は突然起こるわけではありません。兆候を見逃さず原因を把握し適切な対策を講じることが重要です。本記事では、本記事では、資金繰りの悪化を招く要因や改善方法について解説します。

    そもそも資金繰りとは?

    資金繰りとは、お金の出入りをモニタリングし、不足が生じないように調整することです。そのため資金繰りの悪化とは、支払いに必要な資金が不足し、債務の返済が滞る状態を意味します。この状態が続くと、事業活動に支障をきたし、最悪の場合、倒産に至ることもあります。

    資金繰りとキャッシュフローの違い

    資金繰りとキャッシュフローは密接に関連していますが、厳密には異なる概念です。資金繰りは企業が必要な資金を調達し、支払いに充てることです。

    一方キャッシュフローは、一定期間における現金の流れのことであり、現金の収入(キャッシュイン)と支出(キャッシュアウト)の差額を示します。さらにキャッシュフローは、営業活動、投資活動、財務活動の3つに分類されます。

    資金と利益の違い

    資金は、企業が事業活動を行う上で必要な現金や預金などの財産を指します。一方、利益は、一定期間における収益から費用を差し引いた残りの額を意味します。

    利益は、企業の経営成績を表す指標の一つですが、現金の流れを直接表すものではありません。利益が出ていても、売掛金の回収が遅れるなどの理由で、資金繰りが悪化する場合があります。

    資金繰りの悪化で起こりうる黒字倒産

    黒字倒産とは、利益が出ているにもかかわらず、資金繰りの悪化により倒産に至ることを指します。黒字倒産は、中小企業に多く見られる倒産原因の一つです。利益を出していても、資金管理ができていないと支払いが間に合わなくなり、黒字倒産に陥るリスクがあります。

    資金繰りが悪化する5つの原因

    1.赤字経営が長期化している

    赤字経営が長期化している状態は、企業の資金繰りを悪化させる大きな要因の一つです。赤字とは、欠陥期間中に本業で獲得した売上よりも支払った費用のほうが多くなり、損失が発生している状態を意味しています。

    一時的な赤字にとどまれば、すぐさま資金不足につながる可能性はさほど高くないでしょう。しかし、赤字決算が度重なれば資金の流出が続き、穴埋めのために借入金が増えるというパターンが考えられます。その返済の分だけ支払いも負担も重くなり、いっそう資金繰りが苦しくなるという悪循環に陥りかねません。

    一般的には、「返済額>減価償却費+税引後純利益」になると資金繰りが悪化すると言われています。すでに返済負担が重くて資金繰りに苦しんでいる場合は、金融機関と交渉して返済計画の見直しを行うのが賢明です。

    2.大規模な投資を行っている

    大規模な投資を行っていることも、資金繰り悪化の要因となりえます。これは攻めの経営が奏功して前期比で売上は伸びているものの、投資に充てた費用負担が重く、まだ収穫(利益の拡大)には結びついていないためです。先行投資が適切なものであればやがて利益も伴ってくるでしょうが、継続的な売上拡大をもたらさない場合は、さらに資金繰りが悪化する可能性も考えられます。

    期待通りの成果が得られていない設備や機器などへの投資はもちろん、資産運用の一環で有価証券や不動産などへ投資しているケースにおいても、判断を誤ると資金繰りの悪化を招く恐れがあります。下手をすれば本業の利益を食いつぶしてしまうことも考えられ、期待できる収益性や投資額などについて精査することが重要です。

    3.売上が急激に上がっている

    売上が急激に上昇することは、一見すると企業にとって好ましい状況と思われがちですが、実際には資金繰りを悪化させる要因になります。売上増加に伴い、仕入れや人件費などの支出が増大するためには、一時的に多額の運転資金が必要です。

    しかし、売上代金の回収までには一定の期間を要するため、その間のキャッシュフローにズレが生じます。特に、受注から納品、代金回収までのサイクルが長い業種では、この影響が大きくなります。結果として一時的な資金不足に陥り、資金繰りが悪化する恐れがあります。

    4.売掛金の回収が遅れている

    売上債権の回収が遅れることは、企業の資金繰りを悪化させる重大な要因の一つです

    取引先の経営が行き詰まるなどの理由から、売掛金を回収できなくなるケースがあるでしょう。これを貸倒れといいます。すでに商品やサービスを提供済みであるにもかかわらず、その代金を受け取れなければ、コストを負担しただけの結果になり、その分だけ手元の資金は減ってしまいます。

    貸倒れが発生しなくても、回収までの期間が相対的に長い売掛金を抱えていると、資金繰りの悪化につながることがあります。買掛金の支払いや借入金の返済が毎月発生する一方で、売掛金は数ヶ月おきのタイミングでしか入金されないようなパターンです。

    そうなると、売掛金も売上として計上する損益計算書(P/L)では黒字決算となっているにもかかわらず、手元資金が足りず、支払いや返済に遅れてしまいかねません。下手をすれば黒字倒産にも陥りかねないので、回収サイクルが短い取引からの受注を拡大させる取り組みが求められます。

    資金繰りという観点に立った場合、「売上の増加ピッチ>売掛金の増加ピッチ」という関係を保っている状態が健全だと言えます。逆に売上よりも売掛金の増加ピッチのほうが勝っている場合は、未回収分のウエートが高まっていることを意味しています。

    5.過剰在庫を抱えすぎている

    想定よりも販売が振るわず、長期間に渡って過剰な在庫を抱えることがあります。在庫のままでは、製造や仕入れなどに要したコスト分を回収できていません。

    いわゆる「不良在庫」であり、そのままの状態が続くと保管のためのコストもかさんでしまい、資金繰りが悪化する一因となります。こうした事態を防ぐためにも、在庫の推移を踏まえて税増や仕入を調整することが重要です。

    他にも、事業で得られている利益の水準に不釣り合いな高額の役員報酬や、株主に対する配当の支払いも、資金繰りの悪化を招く要因となりえます。特にオーナー一族による経営において見られがちなことですが、資金繰りに窮しては本末転倒なので、業績に応じて役員報酬などの見直しを勧めるのが肝要でしょう。

    資金繰り悪化を防ぐためのポイント5つ

    資金繰り悪化の要因がわかったら、対策を講じていきましょう。ここでは、資金繰り悪化を防ぐためのポイントを紹介します。

    • 資金繰り表を作成し資金を管理する
    • 売掛金の早期回収を試みる
    • 在庫を見直す
    • 不要なコストを削減する
    • 支出のスケジュールを把握し、計画的に資金を調達する

    1.資金繰り表を作成し資金を管理する

    資金繰り悪化を防ぐためには資金繰り表を作成し、資金の流れを可視化することが重要です。

    資金繰り表は、一定期間の資金の収支を予測し、資金過不足の時期や規模を把握するための表です。具体的には、売上金の回収予定や支払予定、借入金の返済予定などを時系列に並べ、資金の流れを明らかにします。

    資金繰り表を活用することで、資金不足の予兆を早期に発見し、対策を講じることが可能になります。

    2.売掛金の早期回収を試みる

    売掛金の早期回収は、資金繰り改善に直結する重要な取り組みの一つです。売掛金の回収サイクルを短縮することで収益を速やかに現金化し、手元資金を増やせます。

    まず請求書の発行サイクルを見直すことが有効です。従来月末締めで翌月10日に請求書を発行していたところを、月末締めの翌日に請求書を発行するように変更するなど、タイムリーな請求書の発行を心がけましょう。

    また、売掛金の回収を早める方法としてファクタリングがあります。ファクタリングは期日前の売掛金をファクタリング会社に売却できるサービスです。ファクタリングの審査では、売掛債権の回収性が重視されるため、赤字経営でも利用できる可能性があります。貸倒れリスクも回避できるため、資金繰りの改善に有効です。

    3.在庫を見直す

    在庫管理を適切に行い、過剰在庫を減らしましょう。在庫は、販売されるまでは資金を固定化させるため、在庫を抱えすぎると手元資金が圧迫されます。そのため定期的に棚卸しを行うことが重要です。

    棚卸を行うことで滞留在庫や不良在庫を発見できます。処分や価格調整を行うことで、在庫の圧縮を図れるでしょう。

    4.不要なコストを削減する

    資金繰り悪化を防ぐためには、不要なコストを削減することが重要です。経費の見直しを行い、無駄な支出がないか確認しましょう。例えば、使用頻度の低い設備やサービスの契約を見直したり、安価な代替品に切り替えたりすることで、コストを抑えられます。

    また、経費精算のルールを明確にし、社員の無駄遣いを防ぐことも大切です。さらに、仕入れ先との交渉を行い、価格や支払条件の改善を図ることも効果的です。不要なコストを削減し、限られた資金を有効活用することが資金繰り改善につながります。

    5.支払いのスケジュールを把握し、計画的に資金を調達する

    資金繰りの悪化を防ぐためには、必要に応じて資金調達を検討することが大切です。

    • 融資(銀行・日本政策金融公庫)
    • クラウドファンディング
    • 補助金・助成金
    • ファクタリング

    融資は、事業計画の確かさや担保の有無などが審査のポイントになります。借入金は返済義務が発生しますが、金利負担が比較的少額で、資金を確実に調達できるメリットがあります。

    クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める方法です。資金調達と同時に、プロジェクトのPR効果も期待できます。ただし、目標金額に達しない場合、資金調達ができないリスクがあります。

    補助金・助成金は、国や自治体が特定の事業や目的に対して交付する資金です。審査に通れば、返済不要の資金を得られるメリットがありますが、申請から交付までに時間がかかる場合があります。

    ファクタリングは、売掛金を買い取ってもらうことで、早期に資金化する方法です。売掛金の回収リスクを低減できますが、手数料分のコストがかかります。資金調達方法はそれぞれ特徴があるため、自社の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

    資金調達方法について詳しく知りたい方は、資金調達方法一覧 | 6つの種類の特徴や注意点を解説もチェックしてみてください。

    まとめ:資金繰り悪化の要因を知って対策を講じよう!

    資金繰りの悪化を防ぐためには原因を把握し、適切な対策を講じることが重要です。そのためキャッシュの推移を常にチェックし、キャッシュ減少の主な要因を理解しておく必要があります。また、支出のスケジュールを把握し、計画的に資金を調達することも欠かせません。また資金繰り対策の一つとして、ファクタリングの活用も検討してみてください。ファクタリングは、売掛金を早期に現金化することで、資金繰りを改善するための有効な手段です。Payなびを活用することで、複数のファクタリングサービスの一括で比較・申込を無料で行えるので、ぜひ気軽にご活用ください。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

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