投稿日:2023.10.17 最終更新日:2024.09.04

ファクタリングのメリット・デメリットとは?仕組みや活用シーンも解説

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    企業や個人事業主の資金調達手段の1つとして知られるファクタリング。すぐに手元資金を確保できるという点で魅力のあるサービスですが、実際のところどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

    そこで本記事では、ファクタリングの概要とメリット・デメリットをご紹介します。「なるべく早く資金を確保したい」「ファクタリングの利用を検討している」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

    ファクタリングとは?

    ファクタリングとは、自社が保有している売掛金や受取手形を支払い期日を待たずにファクタリング会社に売却して現金化するサービスです。

    企業間で取引をする際、商品やサービスを提供してから1ヶ月〜数ヶ月後に代金の支払いがされることが一般的です。

    ファクタリングを活用すれば、サービス利用者は支払期日よりも早く資金を確保することが可能です。ファクタリングは資金繰りを改善できる方法として、個人事業主や中小企業など多くの企業から注目を集めています。

    2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

    ファクタリングには、「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2つの種類が存在します。2社間ファクタリングでは、利用企業とファクタリング会社の2社のみで取引が完結します。

    売掛先企業に債権譲渡を知られずに資金調達できるため、不信感を抱かれる心配がありません。ただしその分未回収のリスクが高まるため、手数料が高く設定される傾向にあります。

    対して、3社間ファクタリングは、利用企業と売掛先企業、ファクタリング会社が行う取引で、支払いも売掛先が直接ファクタリング会社に行う仕組みです。

    ファクタリング会社が債務者のリスク調査を行えるため、2社間ファクタリングに比べて手数料を安く抑えられる傾向にあります。

    2社間ファクタリングとは?違法性や3社間ファクタリングとの違い、利用するメリットを解説

    ファクタリングの活用シーン

    ファクタリングは以下のようなシーンでの活用が想定されます。

    今すぐ資金が必要である

    ファクタリングは入金までのスピードが早く、最短即日の資金調達が可能です。

    売掛債権の支払期日が長めである

    取引先の支払いサイトが長く、資金回収までに時間がかかる業種や企業にとって、ファクタリングはおすすめです。例えば、納品から入金までが2〜3ヶ月かかるような場合、その間に支払いが発生することもあるでしょう。

    ファクタリングを使うことで、売掛金の現金化を前倒しできるため、すぐに資金調達することができます。

    融資の審査が不安

    ファクタリングの審査では、売掛先の信用力が重視されます。融資のように自社の信用情報が照会されるわけではありません。起業したてで実績がない場合や、赤字経営で業績が悪い場合でも、審査に通る可能性があります。

    ファクタリングの6つのメリット

    ファクタリングを利用する主なメリットは以下の6つです。

    • 現金化までのスピードが比較的早い
    • 取引先に知られない【2社間ファクタリング】
    • 経済状況が赤字でも利用できる
    • 担保や保証人が不要である
    • 決算書や信用情報への影響がない
    • 取引先が倒産しても代わりに支払う義務がない

    それぞれのメリットについて解説していきます。

    1.現金化までのスピードが比較的早い

    1つ目のメリットは、現金化までのスピードが比較的早い点です。ファクタリングは、他の資金調達手段と比較して入金までのスピードが早いサービスで申込から審査、入金までの期間も他のサービスに比べて早く、一部のファクタリング会社では即日入金に対応しているところもあります。資金がすぐに必要な事業者にとって、現金化スピードの早さは大きなメリットといえるでしょう。

    即日入金可能なファクタリングサービス5選|メリットや注意点、選び方のポイントを紹介

    2.取引先に知られない【2社間ファクタリング】

    取引先がファクタリングの利用を知られてしまうと、資金状況が悪いと誤解され、将来の取引に悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。2社間ファクタリングでは、利用企業とファクタリング会社のみで完結する取引であり、取引先に債権譲渡の通知を行なう必要がありません。自社の資金繰りの状況を取引先に悟られることなく、安心して利用できます。

    ただし、期日を過ぎても利用者が売掛金を入金しなかった場合は、ファクタリング会社が取引先(売掛先)に通知を行います。

    3.経済状況が赤字でも利用できる

    ファクタリングは、自社の経済状況が赤字であっても利用できます。なぜなら、ファクタリング会社にとっては売掛金を回収できるかどうかが重要であるためです。取引先が売掛金を支払ってくれると判断できるなら、利用者が赤字であっても問題ありません。

    赤字が原因で銀行融資が断られた場合も、ファクタリングであれば資金調達できる可能性があります。

    4.担保や保証人が不要である

    銀行融資では担保や保証人が求められますが、ファクタリングでは不要です。しかし、ファクタリングは不動産や設備などの担保物件がなくても、売掛金さえあれば利用できます。

    5.決算書や信用情報への影響がない

    決算書や信用情報への影響がないのもメリットの1つです。ファクタリングは資産の売却として扱われるため負債が増えません。ファクタリングの場合は売却した売掛金の分だけ資産が減るだけです。

    この手法をオフバランス化といいます。ファクタリングを利用しても、企業の貸借対照表や信用情報に悪影響を及ぼすことなく、資金調達できるのはファクタリングならではのメリットといえます。

    6.取引先が倒産しても代わりに支払う義務がない

    ファクタリングは原則は、償還請求権なしのノンリコース契約です。償還請求権とは、取引先から支払いがない場合、サービス利用者に支払いを請求できる権利です。

    ノンリコース契約(償還請求権なし)を締結している場合、取引先が倒産してもファクタリング利用者は代わりに支払う義務を負いません。

    ファクタリングの7つのデメリット

    ファクタリングを利用するデメリットは以下の7つです。

    • 手数料が発生する
    • 入金まで時間がかかる場合がある【3社間ファクタリング】
    • 取引先に知られてしまう【3社間ファクタリング】
    • 売掛債権の金額内までしか資金を調達できない
    • 分割払いは認められていない
    • 違法なファクタリング会社が存在する
    • 複数のファクタリング会社を検討する必要がある

    それぞれのデメリットについて解説していきます。

    1.手数料が発生する

    ファクタリングを利用すると、手数料が発生します。手数料相場は、2%〜20%程度で、ファクタリング会社によって様々です。

    手数料が高いほど、実際に受け取る金額は減ってしまうため、手数料はしっかり確認しておく必要があります。ファクタリングの手数料について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

    ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介

    2.入金まで時間がかかる場合がある【3社間ファクタリング】

    3社間ファクタリングでは、債務者である取引先の承諾が必要となります。そのため、取引先の意向や承諾を得る手続きに時間がかかることがあります。

    また、承諾が得られない場合は、ファクタリング自体が成立しないリスクもあるため注意が必要です。別の取引先に打診しなければいけなくなり、さらに時間がかかってしまいます。

    3.取引先に知られてしまう【3社間ファクタリング】

    3社間ファクタリングの場合は取引先の承諾が必要になるため、取引先に債権譲渡の事実が伝わってしまいます。

    取引先によっては「資金状況が悪いのではないか」と懸念され、今後の取引に影響を及ぼしてしまう恐れがあります。今後の取引のためにも、ファクタリングの存在を知らせて良いのか判断した上でサービスを利用しましょう。

    4.売掛債権の金額内までしか資金を調達できない

    ファクタリングは売掛債権に基づく資金調達方法のため、売掛債権の金額を超える資金の調達はできません。大きな資金が急に必要な場合や、売掛債権の金額が少ない場合、銀行融資など他の資金調達方法を検討する必要があります。

    5.分割払いは認められていない

    多くのファクタリング会社では、一括での返済を基本としています。そのため、売掛債権を複数回に分けて引き渡すことはできません。他の資金調達方法に比べて柔軟性が劣る面もあるため、その点をあらかじめ認識しておきましょう。

    6.違法なファクタリング会社が存在する

    日本には多くのファクタリング会社が存在しますが、中には不正な取引を行う違法な会社も散見されます。これらのファクタリング会社と取引すると、法的なトラブルや損失のリスクが高まります。

    そのため、相見積もりを取る、外部サイトの口コミを確認するなど事前の調査は欠かさずに行いましょう。

    ファクタリングが違法ではない法的根拠を解説!違法なファクタリングを判別するためのポイントとは?

    7.複数のファクタリング会社を検討する必要がある

    複数のファクタリング会社を検討する必要があるのも、デメリットといえます。ファクタリングは貸金業ではないため、開業しやすいのが特徴です。そのため、多くのファクタリング会社が存在しており、それぞれ現金化スピードや手数料などの条件はさまざまです。

    自社にあった最適なサービスを選ぶためには、複数の会社を比較検討する必要があり、手間と時間がかかってしまいます。
    複数の会社から、どのファクタリング会社を探すのが難しい場合は「Payなび」を活用することで、手数料などの項目から自社にあったサービスを選べます。

    融資と比較した場合のファクタリングのメリット・デメリット

    融資とは、金融機関や公的機関から資金を借りることです。借手は融資を受けた金額に利子を上乗せして返済します。融資と比較した場合、ファクタリングには以下のようなメリットがあります。

    • 返済義務がない
    • 信用リスクが軽減される
    • 審査に時間がかからない

    ファクタリングは借入ではないため、返済義務はありません。ただし、売掛債権を回収したら、ファクタリング会社に支払う必要があります。さらに、融資すると負債は増えますが、ファクタリングの場合は負債は増えず、信用リスクが軽減されます。

    審査時間においても、融資の場合は一週間から数ヶ月かかる場合がありますが、ファクタリグは最短即日の資金調達が可能です。

    一方で、融資と比較すると以下のようなデメリットがあります。

    • コストがかかる
    • 調達金額が少ない

    融資は金利、ファクタリングは手数料という形でコストが発生します。基本的にファクタリングの手数料は、融資の金利より高いため、コストの負担が高くなります。

    また、ファクタリングで調達できる金額は売掛債権の範囲を超える金額は調達できません。一方の融資は高額の借入も可能です。

    まとめ:メリットやデメリットを把握して上手にファクタリングを活用しよう!

    本記事では、ファクタリングのサービス概要と、メリット・デメリットについてご紹介しました。

    ファクタリングは融資やでんさいと比較して素早く現金を確保できる魅力的な資金調達手段です。一方で、ファクタリング会社は会社ごとにサービスの内容が異なり、悪徳業者も含まれるため利用する際は見極めが必要です。

    ファクタリングを利用する上で会社選びに迷ったら、「Payなび」の利用がおすすめです。

    Payなびは、一括で複数のファクタリング会社に審査の申込を行い、手数料や信頼度などの条件を確認しながら、自社に合ったファクタリング会社を選べるサービスです。アカウントを登録するだけで利用できます。ぜひPayなびを活用して、ファクタリングサービスの選定や資金調達にお役立てください。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

    安心・安全にファクタリングを活用するためのノウハウや実践的な情報を提供しています。ビジネスの成功と成長のための最適なサポートをご提供いたします。
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