法人が低金利で利用できるビジネスローンはある?選び方やポイント、注意点を解説
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CLOSEビジネスローンは事業における資金調達方法のなかでも、スピーディに資金調達ができる反面、金利が高めです。しかし利用する金融機関や借入額、その他の条件次第では低金利で利用できる可能性があります。
ビジネスローンは利便性が高い資金調達方法なので、慎重に金利を比較しましょう。この記事では、法人が低金利で利用できるビジネスローンの選び方やポイント、注意点の他、おすすめのビジネスローンを4つ紹介します。
ビジネスローンの金利相場は?
ビジネスローンとは、事業用のローンのことで、法人や個人事業主が申し込めます。ビジネスローンは事業目的で利用できる資金調達方法のなかでも金利が高い傾向がありますが、扱っている金融機関によっても金利が異なります。
ビジネスローンを扱っている金融機関は、主に銀行とノンバンクです。銀行で扱っているビジネスローンの金利相場は、メガバンクで年1.0~14.0%、地方銀行が年3.0~15.0%。ノンバンクは年5.0~18.0となっています。
法人が低金利で融資を受けるには?おすすめのビジネスローン4選
ビジネスローンは金利が高い反面、比較的審査に通りやすい傾向があります。また一般的に融資限度額が大きくないため、高金利でも少額かつ急ぎで資金調達をしたいときに向いているローンです。
ただ少しでも金利が安いに越したことはありません。そこでここからは、低金利で利用できるおすすめのビジネスローンを4つ紹介します。
GMOあおぞらネット銀行
商品名 | あんしんワイド |
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融資対象 | 法人 |
金利 | 年0.9~14.0% |
融資限度額 | 初回契約時は10~1,000万円、期限更新手続き以降は10~1,500万円 |
融資スピード | 最短2営業日 |
用途 | 事業性資金 |
必要書類 | 銀行口座の入出金取引明細等の取引データ |
担保・保証人 | 不要 |
公式サイト | https://gmo-aozora.com/ |
決算書などの提出が不要で、GMOあおぞらネット銀行やその他の銀行の2ヶ月分の入出金データだけで審査が行われます。
一般的に利用が難しい創業初年度でも利用可能で、決算内容に不安がある事業者でも申し込めます。申し込みから借り入れ、返済までネット完結で利用可能です。
AGビジネスサポート
商品名 | 事業者向けビジネスローン |
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融資対象 | 個人事業主・法人 |
金利 | 年3.1~18.0% |
融資限度額 | 50~1,000万円 |
融資スピード | 最短即日 |
用途 | 事業性資金 |
必要書類 | 【法人】 代表者本人を確認する書類 決算書 取引先からの請求書や領収書いずれか1点(直近2ヶ月以内に発行されたもの) 【個人事業主】 本人確認書類 確定申告書 所定の事業内容確認書(事業計画書・資金繰り表など) 取引先からの請求書や領収書いずれか1点(直近2ヶ月以内に発行されたもの) |
担保・保証人 | 不要(法人の場合は原則、代表者の連帯保証が必要 |
公式サイト | https://www.aiful-bf.co.jp/products/business_loan/ |
消費者金融でお馴染みのアイフル株式会社のグループ会社であるAGビジネスサポート株式会社が提供しているビジネスローンです。
法人だけでなく、確定申告書に営業所得、不動産所得、農業所得のいずれかの記載があれば申し込めます。インターネットや郵送、来店、訪問などさまざまな方法で契約が可能で、申込方法によっては最短即日融資もできます。
また赤字決算であっても、事業に鑑みて融資実行の可否を判断してもらえる点も特徴と言えるでしょう。
いつも
商品名 | ビジネスローン |
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融資対象 | 個人事業主・法人 |
金利 | 年4.8~18.0% |
融資限度額 | 1~500万円 |
融資スピード | 最短即日 |
用途 | 事業性資金 |
必要書類 | 【法人】 代表者の本人確認書類 決算書1期分 商業登記簿謄本 【個人事業主】 本人確認書類 確定申告書(青・白) 所定の事業内容確認書 |
担保・保証人 | 不要(法人の場合は原則、代表者の連帯保証が必要) |
公式サイト | https://www.126.co.jp/borrow/products/business_loan |
株式会社K・ライズホールディングスが運営するキャッシングサービス「いつも」が扱っているビジネスローンです。中小消費者金融ですが、下限金利は一般的に金利が低めの銀行系ビジネスローンに匹敵する水準です。
早ければ即日融資も可能で、手続きをすると土日祝日を問わず指定した口座にすぐに振り込まれます。
PayPay銀行
商品名 | ビジネスローン |
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融資対象 | 個人事業主・法人 |
金利 | 年1.8~13.8% |
融資限度額 | 10~1,000万円 |
融資スピード | ビジネスアカウントがあれば最短翌営業日 |
用途 | 事業性資金 |
必要書類 | 事業実態の確認できる資料 所得証明資料 永住権または特別永住権の確認できる資料など |
担保・保証人 | 不要 |
公式サイト | https://www.paypay-bank.co.jp/business/loan/index.html |
PayPay銀行はインターネット銀行のため、ビジネスローンもWeb完結で申し込めます。
個人事業主の場合は、起業したばかりでも申し込みが可能です。法人は決算書の提出が原則不要なので、まだ事業実績がない、あるいは赤字決算でも申し込める可能性があります。
低金利のビジネスローンを選ぶときのポイント
ここでは、低金利のビジネスローンを選ぶときのポイントを紹介します。
金利タイプ
ビジネスローンの金利タイプは、借入期間中に金利が変わらない「固定金利」と、一定期間ごとに金利が見直されて上下する可能性がある「変動金利」があります。
一般的に変動金利タイプのビジネスローンのほうが金利が低めです。しかし固定金利は返済期間中に金利が変わらないため返済計画が立てやすいメリットがあります。
ビジネスローンを選ぶときは、変動金利か固定金利かを確認して、返済計画を立てましょう。特に変動金利を選択するときは、事前に金利が上昇したときの対策も立てておくことが大切です。
上限金利
各社のビジネスローンは、下限金利と上限金利が設定されており、最終的な適用金利は審査で決まります。一般的にはじめて利用するビジネスローンは、上限金利が適用されるため、頻繁に利用しないのであれば上限金利を比較したほうが良い場合もあります。
ビジネスローンは定期的に融資を利用して、遅れずに返済しているやり取りを繰り返すと、適用金利を下げてもらえる可能性があるため、長くビジネスローンを利用するときは下限金利を比較して選ぶと良いでしょう。
融資限度額
ビジネスローンは各社融資限度額を定めていますが、融資限度額に近い金額を希望するほど審査は厳しめになる傾向があります。
融資希望額が少額なときは過度に意識する必要はありませんが、ビジネスローンを選ぶときは、こうした傾向も押さえておくと良いでしょう。
低金利のビジネスローンを選ぶときの注意点
ここでは、低金利のビジネスローンを選ぶときの注意点を紹介します。
綿密な返済計画を立てる
ビジネスローンを利用したあとは、返済をしていかなければなりません。毎月のローンの返済は、長期に渡って事業のキャッシュフローに影響を与えます。返済が長期に渡っても、返済可能かどうかを確認してから利用するよう心がけましょう。
既存の借り入れは極力返済をしておく
ビジネスローンの審査では、財務状況や他社借入状況などから返済能力を確認して融資の可否や融資額、金利などが決定されます。
少しでも有利な条件で利用できるよう、すでに他社で利用しているビジネスローンなどがあれば、借入額や借入件数を極力減らしてから申し込みましょう。
個人の信用情報も影響を受ける
法人、個人事業主いずれも、審査では代表者の信用情報をチェックされます。
代表者自身が個人的にクレジットカードやカードローンを利用していて、返済を滞納していたような場合、ビジネスローンの審査でマイナスの影響を与えることがあるため、その点は留意しておく必要があります。
資金調達ならファクタリングも検討してみましょう
資金調達を希望している方はファクタリングも検討してみましょう。ファクタリングとは取引先の請求書などの売掛債権をファクタリング業者に売却して資金調達をする方法です。
ファクタリングは売掛債権の売却で、融資ではありません。そのため将来的に銀行から融資を検討しているので、見栄えの良い決算書にしておきたいときはファクタリングを検討してみましょう。
またファクタリングはファクタリング業者から買取代金が振り込まれたあとは、取引先の売掛金が返済原資となるためファクタリングは自社の信用よりも、取引先の信頼性が重視されます。
Payなびでは、複数のファクタリング会社に一括で申し込みができ、最短30分での審査が可能です。赤字決算や税金の未納など、ビジネスローンの審査に通過するのが難しいときは、取引先の信用力が重視されるファクタリングを検討してみましょう。