法人が即日融資を受けられるビジネスローンはある?メリットやデメリット、選び方のポイントを解説
目次
CLOSE即日融資を受けたいときは、ビジネスローンの利用を検討してみましょう。ただしすべてのビジネスローンで即日融資を受けられるわけではありません。この記事ではビジネスローンのメリット・デメリット、即日融資が受けられるビジネスローン選びのポイント、注意点を解説します。
ビジネスローンとは?
ビジネスローンとは、事業で使う資金を調達するためのローンのことです。運転資金や一時的なつなぎ融資、事業を拡大するための資金などに利用できます。ビジネスローンに申し込めるのは法人経営者と個人事業主に限られ、事業を運営してない方は利用できません。
ビジネスローンは銀行やノンバンクで扱っています。
ノンバンクとは、消費者金融やクレジットカード会社、信販会社など、預金業務を行わない金融機関を指し、銀行以外の金融機関はノンバンクに該当します。
ビジネスローンと法人向けカードローンの違い
法人向けカードローンもビジネスローンと同様、事業性資金の融資専用のローンです。
しかしビジネスローンは最初に契約した金額をまとめて融資してもらい、後から少しずつ返済していくローンであるのに対し、法人向けカードローンはローンカードが発行され、利用限度額の範囲内であれば何度でも借り入れ・返済できるという違いがあります。
またビジネスローン、法人向けカードローンのどちらも即日融資を受けられるものもありますが、一般的に法人向けカードローンのほうが融資スピードが早い傾向があります。金利についても、大きな違いはありませんが、どちらかというと法人向けカードローンのほうが高めです。
ビジネスローン | 法人向けカードローン | |
---|---|---|
審査スピード | 最短即日~5日間 | 最短30分 |
審査の厳しさ | やや厳しい | ビジネスローンより利用しやすい |
利用限度額 | 1,000万円 | 500万円 |
総量規制 | 対象外 | 対象 |
金利 | 年1.0~18.0% | 年3.0~18.0% |
ビジネスローンのメリット
ここでは、ビジネスローンのメリットを2つ紹介します。
担保や保証人が不要
多くのビジネスローンでは、担保や保証人なしで利用できます。不動産や自動車など、事業の資産を担保に入れなくても融資が受けることが可能です。
また担保や保証人の審査がない分、担保が必要なローンよりも融資スピードが早い傾向があります。ただし法人の場合は、代表者を連帯保証人とすることを求められる可能性があります。
融資スピードが早い
ビジネスローンのなかには、即日融資を受けられる商品もあります。
一般的な資金調達方法である銀行融資の場合、申し込みから融資まで1週間から1ヶ月程度かかることを考えると、ビジネスローンは融資スピードが早い資金調達方法と言えるでしょう。
ただし融資を申し込んだ金融機関や、郵送・Webなどの申込方法、融資額などによっては、即日融資が難しい場合もあります。
ビジネスローンのデメリット
ここでは、ビジネスローンを利用するデメリットを紹介します。
金利が高い
ビジネスローンは銀行のプロパーローンや信用保証付き融資など、一般的な融資方法のなかでは金利が高い部類に入ります。
融資方法 | 金利相場 |
---|---|
信用保証付き融資 | 年1.0%~3.0% |
プロパー融資 | 年1.0%~3.0% |
ビジネスローン | 年1.0~18.0% |
ただしビジネスローンによって金利の決まり方は異なりますが、一般的に融資金額や利用限度額によって金利が変わります。
さらに同じビジネスローンでも、銀行よりノンバンクのほうが金利が高い傾向があります。
利用限度額が少ない
ビジネスローンで借りられる金額には、上限があります。一部では1億円まで借りれられるビジネスローンもありますが、一般的なビジネスローンの借入限度額は500万円~1,000万円と低めです。
日本政策金融公庫の一般貸付であれば4,800万円まで、銀行のプロパー融資なら条件が整えば数1,000万円~1億円以上の融資も可能です。
なお利用限度額は、申込人の財務状況や信用情報などによっても変わります。またノンバンクよりも銀行のほうが利用限度額が大きい傾向があります。
今後の融資に影響が出る可能性がある
ビジネスローンの中でもノンバンクのものは、借りやすい反面、金利が高めです。そのためノンバンクを利用すると、銀行や公的機関から融資を受けられないくらい事業状況が厳しい事業者と判断され、審査で不利に働く場合があります。
即日融資を受けられるビジネスローン選びのポイント
ビジネスローンだからといって必ずしも即日融資を受けられるわけではありません。また即日融資以外に確認しておくべきポイントがあります。以下で、即日融資を受けるためのビジネスローン選びのポイントを見ていきましょう。
ノンバンク系のビジネスローンを選ぶ
銀行系よりも、ノンバンク系のビジネスローンのほうが、審査が早い傾向があります。金利は高めですが、より即日融資を受ける可能性を高めたい方は、ノンバンク系のビジネスローンを選びましょう。
ただし即日融資を公式ホームページなどで謳っていても、諸条件によっては即日融資が受けられない場合もあるため注意が必要です。
借入条件を確認する
即日融資ができるビジネスローンは、利用限度額が少ない、金利が高いなど不利な借入条件になっている場合があります。
やむを得ない部分もありますが、借入条件を確認し、不利な条件を受け入れてまで即日融資を受ける必要があるか十分検討してください。
Web申し込みができるビジネスローンを選ぶ
ビジネスローンは店頭での手続き、Web、郵送、電話などの申込方法があります。
Web申し込みなら24時間申し込めて、必要書類もアップロードするだけで送信できるため、スピーディに申込情報が金融機関に届きます。即日融資を受けたいときは、Web申し込みを利用しましょう。
ただしすべての金融機関が、Web申し込みに対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。
ビジネスローンで即日融資を受けるときの注意点
ここでは、ビジネスローンで即日融資を受けるときの注意点を紹介します。
申込内容や必要書類に不備がないかを確認する
申込内容に誤りがあったり、必要書類に不備があったりすると、金融機関は申込人に電話やメールで確認をしなければならず、連絡が取れなければ手続きが進められません。
提出する前に申込内容を十分確認し、必要書類に誤りや不足がないか確認しましょう。
金融機関のホームページで申込時の必要書類が明記されているので、事前に確認してそろえておけば、時間のロスが防げます。
早い時間に申し込む
即日融資を謳っているからといって営業時間終了間際に申し込むと、審査が翌日になってしまう可能性があります。少しでも即日融資を受けられる可能性を高くしたいときは、午前中などなるべく早い時間帯に申し込みましょう。
必要最低限の借入希望額で申し込む
ビジネスローンを申し込むときは、必要最低限の金額で申し込みましょう。
金融機関では、事業の財務状況や本人の信用情報をもとに、申込人の返済能力を判断します。借入希望額が大きくなると、その分高い返済能力を求められるため、審査が厳しくなる可能性があります。
ビジネスローンで即日融資を利用する流れ
ビジネスローンを即日融資で申し込むときの流れは、以下の通りです。
- 申し込み
- 必要書類の提出
- 審査
- 契約・融資
まずは各金融機関所定の申込方法で申し込み、必要書類を提出します。必要書類は金融機関によって異なりますが、代表者の本人確認書や決算書が必要です。なかには決算書不要で申し込めるビジネスローンもあるため、業績が厳しい事業者は決算書不要で申し込めるビジネスローンを選びましょう。
必要書類を提出すると、金融機関の審査が始まります。事業業績や財務状況、信用情報などがチェックされます。審査に通過すれば、最後に契約を締結し、融資が実行される流れです。
まとめ
ビジネスローンは事業性資金の融資専門のローンで、銀行やノンバンクで扱っています。ビジネスローンのメリットは無担保・保証人なしで利用できる点です。ただし融資スピードが早い反面、借入限度額が大きくなり、金利が高いといったデメリットがあります。
自社の状況を加味しながら、ビジネスローンを利用するかを吟味しましょう。
また、一部のビジネスローンで即日融資に対応しているわけではないため、ビジネスローンで即日融資を受けたいときは、対応している金融機関で申し込みましょう。即日融資を受けるコツは以下の3つです。
- なるべく早い時間帯に申し込む
- 申込内容に誤りがないかを確認する
- 必要書類は忘れずに用意する
ビジネスローンを上手に活用し、事業の成長と安定した経営につなげましょう。