2023.04.05

ファクタリング会社にはいくつかの系列が!特徴にも違いがあるので知っておこう!

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    ファクタリング会社には主に4つの系列があり、それぞれに特徴がある

    一口にファクタリング会社と言っても、各々のバックグランドには違いがあり、サービス内容にも違いが見られます。その主な系列としては、①銀行系、②ノンバンク系、③異業種系、④独立系といったものが挙げられ、今回はそれぞれの特徴についてまとめてみます。

    まず、銀行系はメガバンクや地方銀行、信用金庫がグループ会社などを通じて提供しているファクタリングのサービスです。法人向けで個人事業主は利用が難しいのが実情で、買取額の下限も高めに設定されています。

    他の系列と比べると審査が厳しく、手続きにも時間を要するため、急ぎの現金化には不向きと言えます。その半面、他の系列よりも手数料は低めのケースが多いようです。

    一方、最近は銀行とフィンテック・ベンチャー(ITを駆使した金融サービスを手掛ける新興企業)が組んでファクタリングのサービスを提供するケースも出てきています。それらのサービスは、従来の銀行系よりも独立系に近い内容となっています。

    銀行以外の金融機関が提供するファクタリングがノンバンク系

    ノンバンクとは、銀行のようなお金を預かる業務(預金)や為替の業務を行わず、融資やリース、出資などをサービスの中心としている金融機関のことです。具体的には、事業者金融会社、リース会社、消費者金融、クレジットカード会社、信販会社、ベンチャー・キャピタルなどが該当します。

    ノンバンクの多くは、銀行のように不特定多数の人たちから預金を集めてそれを貸し出すのではなく、銀行からの借入や社債などによって調達した資金を小口に分けて貸し出すというビジネスモデルを構築しています。

    ノンバンク系のファクタリングとは、ノンバンク傘下の企業が提供しているものです。本体が貸し出しを通じて与信管理のノウハウを有しており、それをもとに「3社(者)間ファクタリング」を中心としたサービスを展開しています。

    「3社(者)間ファクタリング」とは、「売掛債権」の売却希望者とファクタリング会社、売掛先の間で同意のうえで契約が結ばれるものです。売掛先との交渉が必要なため、「売掛債権」の売却希望者とファクタリング会社との間で契約を行う「2社(者)間ファクタリング」よりも手続きに時間を要します。

    手数料は銀行系に次いで低い傾向にあり、比較的小口から億単位の大口まで幅広い買取に対応しているのが特徴です。また、審査も銀行系ほどは厳格でなく、個人事業主も利用できるケースもあります。

    また、「建築債権」や「医療報酬債権」など、「売掛債権」以外にも様々なファクタリングを手がけているノンバンク系も存在しています。

    異業種系は特定の業界向けが多いものの、最近はフィンテック系の新手も

    異業種系とは、金融以外の業界に属する企業がグループ会社などを通じて展開しているファクタリングです。流通や小売、建設、製造業などの大手企業が主力事業に付随するサービスとして手掛けるようになったという経緯のようです。

    こうしたことから、特定の業界に的を絞ったファクタリングを行っているケースが多くなっています。審査や手数料の設定、サービスの内容などは、ノンバンク系に比較的似ていると言えそうです。

    一方、決済や請求代行、経理処理などのクラウド・サービスを提供しているフィンテック・ベンチャーの中にも、ファクタリングに参入するところが出てきています。自分たちの強みを活かしたオンライン完結のサービスが特徴ですが、手数料設定は後述する独立系と似通っているようです。

    銀行やノンバンクなどの傘下に属さず、専業でファクタリングを行う独立系

    銀行やノンバンク、異業種の大手企業などの傘下に属さず、独自にファクタリングのサービスを提供している会社は独立系と呼ばれています。「3社(者)間ファクタリング」と「2社(者)間ファクタリング」の両方を取り扱っているところもあれば、後者だけに絞っているところもあります。

    独立系の多くは、個人事業主も対象としています。個々の会社によって買取額の上限・下限はかなり異なっており、数万円単位の小口から対応しているところもあれば、億単位の利用も可能なところもあります。

    銀行系などと比べれば手数料は高めですが、柔軟な審査でそのスピードも相対的に早く、「即日現金化」が可能な会社も少なくありません。対面審査が不要で、24時間いつでも申し込みが可能なオンライン完結のファクタリングを提供するところも増えてきています。

    独立系は個々に手数料設定や買取可能額、手続きの方法などが異なっているので、しっかりと詳細を比較したうえで利用先を決めるのが賢明です。加えて、独立系の中にはファクタリングと装いながらその実態は資金の高利貸付で、それも資金業者として登録しないまま手がけているという悪質業者が紛れ込んでいます。

    したがって、独立系の場合はその知名度や評判なども確認し、信頼を寄せられる会社を選ぶことが特に重要となってきます。

    まとめ:系列ごとの利点や注意点などを把握したうえで、利用先を選ぼう!

    以上見てきたように、ほとんどのファクタリング会社は4つの系列に分類できます。おさらいすると、①銀行系、②ノンバンク系、③異業種系、④独立系です。

    そして、それぞれには審査や買取額、手続きの方法などに違いが見られます。言い換えればで、系列によって利点や注意点も異なってくるということです。

    自分(自社)が手がけているビジネスの内容や調達したい金額、求めている現金化のスピードなどを勘案し、最もニーズを満たす会社を選ぶようにしましょう。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

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