ファクタリングのサービスを選ぶ際に重視すべきポイントとは?
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CLOSEファクタリング会社は数多く存在し、サービス内容にも少なからず違いが!
足元では受注が伸びているものの、それまでは不振気味だったとしたら、足元の資金繰りのことが不安になりがちでしょう。そのような場面で心強い資金調達法となるのがファクタリングです。
所有している「売掛債権」をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、支払期日前に現金化が可能となります。こうして非常にニーズが高いことから、数多くのファクタリング会社がサービスを提供しており、その内容には個々に少なからず違いが見られます。
自分のニーズに最もあったファクタリング会社を選ぶには、どのようなポイントを特にチェックすればいいのでしょうか? 今回は、ファクタリング会社選びのコツについて説明します。
ファクタリング会社を選ぶ際の注目ポイントは主に7つある!
ファクタリングの利用を検討している人に間違いなく共通しているのは、資金調達を求めていることです。ただし、どの程度の資金をいつまでに獲得したいのかは個々に異なっているはずですし、「できれば売掛先(取引先)には内密に売却したい」などといった意向にも違いが出てくるでしょう。
いずれのポイントを重視するのかによって、選ぶべきファクタリング会社は変わってくることになります。では、主に選別の決め手となってくるのは、どういったポイントなのでしょうか?
主なものを列挙すると、①現金化までのスピード、②手数料設定、③買い取りの上限額・下限額、④ノンリコース(償還請求権なし)かウィズリコース(償還請求権あり)か、⑤売掛先(取引先)に察知されない契約か否か、⑥オンラインで契約まで完結できるか、⑦ファクタリング会社自体の信頼性といったところです。
次では、それぞれについて補足の説明を進めていきましょう。
買い取りの上限額・下限額は、ファクタリング会社によってかなり異なる
まず、すぐさま資金を工面したい人が最も重視すべきは①の現金化までのスピードです。「即日現金化可能」とうたいながらも、新規利用ではもっと時間を要するケースも見受けられるので、担当者からヒアリングを受けた際にはきちんと確認しておくのが賢明です。
次に②の手数料ですが、誰しも安いのに越したことがないでしょうが、他の条件との兼ね合いもあります。資金調達までに時間を要したり、売掛先(取引先)にファクタリングの利用を知られたりしても差し支えがない人なら、3社(3者)間ファクタリングを実施している業者の中から選ぶことになるでしょう。
③の買い取りの上限額・下限額については、ファクタリング会社によって設定にかなりの違いが見られます。少額の「売掛債権」は取り扱っていないところがあれば、逆に高額のものは買い取っていないところもあるので、自分が調達したい金額を念頭に置いてファクタリング会社を選ぶことになるでしょう。
オンラインで審査から契約までがすべて完結するファクタリング会社も!
④のノンリコース(償還請求権なし)かウィズリコース(償還請求権あり)かという観点は、②の手数料にも関係するものです。売掛先が不払いだったとしても、代わりに「売掛債権」の売却者が支払いの責任を負わないのがノンリコースで、支払いを求められるのがウィズリコースです。
売掛先の不払いが発生すれば、資金繰り改善のためにファクタリングを利用したにもかかわらず、さらなる悪化を招くことにもなりますから、通常はノンリコースを選ぶのが無難でしょう。しかしながら、ウィズリコースは手数料が低く設定されているケースが多いのも確かです。
事業規模や財務面から見て、この会社なら不払いはまずありないと信用できる売掛先なら、手数料面を考慮してウィズリコースを選ぶのも一考かもしれません。
⑤の売掛先(取引先)に察知されない契約か否かについては、内緒で売却したい場合は2社(2者)間ファクタリングを取り扱っている業者、知られても問題がない場合は3社(3者)間ファクタリングを取り扱っている業者を選ぶことになります。どちらも利用できるファクタリング会社もありますので、他の条件も含めて比較検討してみるといいでしょう。
⑥のオンラインで契約まで完結できるかどうかは①にも関連することで、契約書を郵送でやりとりしたり、対面での面談が必要だったりするファクタリング会社の場合は、オンライン完結のケースと比べて必然的に時間を要することになるでしょう。
⑦のファクタリング会社に対する信頼性については、業界大手であることが判断材料の一つですが、事業規模が大きいからサービスの質がいいとは限りません。⑦の視点では、少なくとも悪質な業者には惑わされないという発想で選別することが重要でしょう。
そこで、次では「選んではいけない業者の見分け方」について説明します。
ファクタリングを装う違法な貸付業者には要注意!
本来のファクタリングは「売掛債権」を譲渡(売却)するという契約であり、金銭の貸し借りではありません。ところが、見かけ上はファクタリングの形態を装いながら、実質的には金銭の貸し付けを行っている業者が散見されます。
ファクタリングの利用手数料という名目ではなっているものの、実態は貸し付けた資金にかかる利息なのです。こうしたケースに該当する場合、そのサービスを提供している業者は違法行為を犯しています。
なぜなら、ビジネスとして貸付を行うためには、「貸金業」の登録を受ける必要があるからです。貸付でありながらファクタリングをだと偽っているのはその登録を受けていないからで、貸金業法違反で刑事罰の対象となります。
ファクタリングを利用する際には、誤ってこうした違法業者を選んでしまわないように注意すべきでしょう。怪しい業者を見分けるポイントの一つは手数料の設定で、他社と比べてかなり高くなっている場合は用心するのに越したことがありません。
また、水際の対応になってしまいますが、審査に通過して契約書への署名・捺印が求められた際には、必ずその内容をきちんと確認することが大切です。実態が貸付である業者は、「売掛債権」の売買契約である旨が明記されていない可能性が高いでしょう。
利息や貸付、融資といった言葉が用いられていたら、違法業者だと確信して間違いありません。ファクタリングの利用者に「売掛債権」の買い戻し義務がある旨の記述が見当たる場合も、法的に怪しい契約内容だと思ったほうがいいでしょう。
まとめ:ファクタリング会社によってサービス内容や条件が異なるので、十分に比較検討を!
預貯金はどこの銀行に預けても金利に大差がありませんが、ファクタリングの場合は会社によってサービス内容や条件にかなりの違いが見られます。ファクタリングを利用する際には様々な観点から比較し、最も自分のニーズに合ったところを探し出すことが求められてくるのです。
手間はかかるものの、それを惜しんでいるともっと有利な条件の会社を見逃しがちです。ネット検索を活用して、十分にリサーチを行って比較検討しましょう。
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