2023.10.03

ファクタリングにかかる手数料はどれくらい?安く抑える方法や手数料が低めのサービスを紹介

目次

CLOSE

    ※本記事には広告を含みます。なお、内容が事実に反して優遇されることはありません。
    ※本記事は2023年10月3日時点の情報です。

    ファクタリングは、期日前の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、早期の資金調達ができるサービスです。入金スピードが速いファクタリングですが、利用するには手数料がかかります。ファクタリングを上手に活用するためにも、手数料についてしっかり理解することが重要です。

    この記事ではファクタリングの手数料について、相場や手数料を決める要素、安く抑えるためのポイント、手数料が比較的低いおすすめファクタリングサービスを紹介します。手数料をしっかり理解して、効果的にファクタリングを活用しましょう。

    ファクタリングの手数料とは?

    ファクタリングは、売掛金を期日前に現金化できる債権買取サービスです。ファクタリングでは手数料が発生し、売掛金から手数料を差し引いた額がサービス利用者に支払われる仕組みとなっています。

    手数料の金額はファクタリング会社によって異なり、ファクタリングによって得た手数料はファクタリング会社の収益になります。売掛金をできるだけ多く受け取るためには、手数料の低いファクタリング会社を利用することが重要です。

    手数料の内訳

    ファクタリング会社によって若干異なりますが、手数料には以下のコストが含まれています。

    • 掛け目
    • 買取手数料
    • 債権譲渡登記費用
    • 印紙代
    • 振込手数料

    それぞれのコストを詳しく見ていきましょう。

    掛け目

    掛け目とは、売掛債権の買取率です。ファクタリング会社によって掛け目を設定しているケースがあり、一般的に額面の75%〜90%です。売掛債権の未回収リスクが高いと判断された場合は、掛け目は小さくなります。

    例えば、掛け目が90%、売掛金が100万円である場合は、買取金額は90万円、10万円分が掛け目で減額されます。売掛債権を無事に回収できた場合、掛け目で減額された10万円は利用者に返還される仕組みです。

    買取手数料

    売掛金を買い取る際に発生する手数料です。後述しますが、ファクタリングの種類によって手数料は大きく異なります。

    債権譲渡登記費用

    債権譲渡登記費用は、債権の譲渡を証明するための手続きで発生したコストです。サービス利用者が別のファクタリング会社に売却済みの売掛債権を売却する「二重譲渡」を防ぐため、債権譲渡登記を求められることがあります。

    なお、債権譲渡登記を行うためには、登録免許税(7,500円〜)と司法書士へ報酬(数万円〜)が発生する点も留意しておく必要があります。

    印紙代

    各必要書類にかかる印紙代です。

    振込手数料

    ファクタリング会社が指定の口座に振り込む際にかかる手数料です。銀行によって異なりますが、数百円程度です。

    このように手数料にかかるコストの内訳はファクタリング会社によってさまざまです。基本手数料の中にすべて含まれているものもあれば、別途で請求されるケースもあります。コスト負担の分だけ手取りの金額は減ってくるので、しっかりと内訳を確認しましょう。

    ファクタリングの手数料相場

    ファクタリングは、大きく2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分類され、それぞれ手数料の相場が異なります。ここでは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料相場を紹介します。

    2社間ファクタリング:10%~30%

    2社間ファクタリングの手数料相場は、10%〜30%です。2社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング会社の2社で行う取引です。2社間で行う取引の性質上、入金スピードが速い、売掛先に通理されずに利用できるといったメリットがあります。

    一方で、2社間ファクタリングでは売掛金未回収のリスクがあることから、手数料が比較的高くなっています。

    3社間ファクタリング:1%~9%

    3社間ファクタリングの手数料相場は、1%〜9%です。3社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング会社・売掛先企業の3社で行う取引です。

    売掛先企業が介入するため入金まで時間がかかってしまうデメリットではあるものの、売掛金未回収のリスクを抑えられるため、手数料が低くなっています。

    ファクタリングの手数料を決める要素

    ファクタリングの手数料は、利用者から提出された書類をもとに、いくらにするか決定されます。ファクタリングの手数料を決める要素は主に以下の通りです。

    • 売掛先(取引先)の信頼性
    • 売掛金の金額
    • 利用実績(利用頻度)

    それぞれ詳しく解説します。

    売掛先(取引先)の信頼性

    売掛先(取引先)の信頼性は、ファクタリングの手数料を決める重要な要素です。銀行融資やビジネスローンなどの審査では自社の信用力が重要視されます。

    一方、ファクタリングの審査では売掛先(取引先)の信頼性が重要視されるのが特徴です。売掛先の財務状況や過去の取引履歴、業界内の評判などがチェックされます。

    そのため、自社が赤字で財務状況や経営状態が良くない場合でも、売掛先の信頼性が高ければ手数料が安く設定されます。対して信頼性が低いと判断された場合は、手数料は高めに設定される傾向にあります。

    売掛金の金額

    ファクタリング会社は、主に手数料によって収益を得る事業形態です。そのため、売掛金の金額が高いほど手数料が低くなりやすいです。

    ただし、ファクタリング会社によって、買い取る売掛金の限度額を設けています。売掛金が低すぎたり、高すぎたりすると売掛金を買い取ってもらえなくなってしまう可能性があります。ファクタリングを利用する際は、どれくらいの範囲の売掛金を買い取ってもらえるかをチェックしておきましょう。

    利用実績(利用頻度)

    ファクタリングの利用実績(利用頻度)もファクタリングの手数料を決める要素の1つです。利用実績があることで、ファクタリング会社も安心して取引ができ、2回目以降の手数料が安くなる可能性があります。

    過去に利用したことがあるファクタリング会社であれば、手数料の相談をしてみるといいかもしれません。ただし、ファクタリングは基本的には短期の資金調達方法です。頻繁に利用するとかえって資金繰りを悪化させる一因となるため、計画的に利用することが重要です。

    ファクタリングの手数料を安く抑えるためのポイント

    ファクタリングを有効活用するためには、手数料をいかに安く抑えられるかがポイントです。ここでは、ファクタリングの手数料を安く抑えるためのポイントを紹介します。

    3社間ファクタリングを選ぶようにする

    3者間ファクタリングを選ぶことで、コストを安く抑えられます。2社間ファクタリングの手数料が最大約30%であるのに対して、3社間ファクタリングは最大約9%が相場です。

    3社間ファクタリングでは、売掛先企業が取引に介入することで、ファクタリング会社の売掛金未回収のリスクを抑えられることから、手数料が2社間ファクタリングに比べて割安なのです。

    ただし、3社間ファクタリングは売掛先企業の手続きや書類の準備などが増えるため、2社間ファクタリングと比較すると入金までの時間がかかってしまいます。

    「ファクタリングの利用を売掛先に知られても問題ない」「資金調達に時間がかかっても大丈夫」という場合は3社間ファクタリングを利用しましょう。

    信用力の高い売掛金を売却する

    ファクタリングの審査は、売掛先の信用力が重要視されます。信用力の高い企業であれば貸し倒れの心配がないため、ファクタリング会社は安心して契約できるためです。より信用力の高い売掛金を売却することで、手数料を安く抑えられる可能性が高まります。

    自社で保有している売掛金が何社分かあるのであれば、信用力の高い売掛金を選ぶのがよいでしょう。

    複数のファクタリングサービスを比較検討する

    ファクタリングの手数料を安く抑えるためにも、複数のファクタリングサービスを比較検討することもポイントです。ファクタリング会社によって手数料が異なります。

    なお、ファクタリングは手数料の安さだけで判断せず、入金スピードや買取限度額、オンライン完結などもチェックして総合的に選ぶことが大切です。サービスの質が良い、かつ手数料の安いファクタリング会社に依頼するようにしましょう。

    Payなび」であれば、信頼性の高い複数のファクタリングサービスを比較検討し、手数料が低いファクタリングサービスを選べます。

    各サービス独自の仕組みを活用する

    各ファクタリング会社が提供する、独自の仕組みやキャンペーンを利用するのも一つの方法です。ファクタリング会社は新規顧客獲得のために、独自の仕組みやキャンペーンを展開していることがあります。

    例えば「既存のファクタリングサービスから乗り換えると手数料が下がる」「指定の入金口座に指定すると手数料が下がる」などです。独自の仕組みやキャンペーンを使ってファクタリングをよりお得に活用しましょう。

    【参考URL】

    手数料が比較的低いおすすめファクタリングサービス5選

    ここでは、手数料が比較的低いおすすめファクタリングサービスを5つピックアップして紹介します。入金スピードや買取限度額をあわせて記載しているので、しっかり比較検討し、自社にあったファクタリングサービスを選びましょう。

    日本中小企業金融サポート機構

    手数料1.5%~10%
    入金スピード最短即日
    買取限度額上限なし
    オンライン完結
    運営会社一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構

    日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営しているファクタリングサービスです。手数料は1.5%からで、上限も10%と決まっているのが嬉しいポイントです。無駄なコストがないかを定期的に見直すことで、業界最低水準の手数料を実現しています。

    また、ファクタリングサービスだけなく、コンサルティングサービスも行っており、経営のアドバイスも受けられます。法人だけでなく個人事業主も利用可能です。

    ビートレーディング

    手数料2社間:4%~12%、3社間:2%〜9%
    入金スピード最短5時間
    買取限度額上限下限なし
    オンライン完結
    運営会社株式会社ビートレーディング

    ビートレーディングは、創業以来52,000社の取引実績を持つ信頼できるファクタリングサービスです。手数料は2社間で4~12%、3社間で2%〜9%と比較的低めの設定です。

    入金スピードも最短5時間と早く、即日で資金調達したい方に適しています。買取額も上限・下限がないため、利用しやすい点もおすすめポイントです。

    QuQuMo(ククモ)

    手数料1%~
    入金スピード最短2時間
    買取限度額上限なし
    オンライン完結
    運営会社株式会社アクティブサポート

    QuQuMo(ククモ)は、株式会社アクティブサポートが提供しているファクタリングサービスです。手数料は1%〜と業界最水準の低さです。また、申込から入金まで最速2時間で完結する入金スピードに定評があり、急な資金繰りに対応しています。

    ファクタリングのTRY

    手数料3%〜
    入金スピード最短即日
    買取限度額10万円〜5,000万円
    オンライン完結
    運営会社株式会社SKO

    ファクタリングのTRYは、手数料が3%〜と低く、コストを抑えたい方におすすめのサービスです。即日入金も可能であり、急な資金繰りにも対応しています。

    全国どこでも出張対応しており、法人だけでなく個人事業主も利用可能です。

    トップ・マネジメント

    手数料2社間:3.5%~12.5%、3社間:0.5%~3.5%
    入金スピード最短即日
    買取限度額30万円〜3億円
    オンライン完結
    運営会社株式会社トップ・マネジメント

    株式会社トップ・マネジメントは創業13年のファクタリングサービスです。手数料は2社間で3.5〜12.5%、3社間で0.5%〜3.5%と低めに設定されています。買取限度額も30万〜3億円と幅広いです。

    また、ファクタリング以外にも補助金や助成金に関するコンサルティングを展開しており、ファクタリングと助成金を組み合わせた提案・サポートを受けられます。

    ファクタリングの手数料に関する質問

    最後に、ファクタリングの手数料に関する質問をQA形式にまとめたので、参考にしてください。

    Q.手数料に消費税はかかりますか?

    ファクタリングは「非課税取引」に該当するため、手数料に消費税はかかりません。なお、2023年10月よりインボイス制度が導入されていますが、ファクタリングには消費税がかからないため、インボイス制度の対象外です。

    Q.手数料に上限はありますか?

    ファクタリングの手数料に上限はありません。融資の場合は、利息制限法や出資法の金利制限など法律上の制限が設けられており、債権者と銀行間における借りすぎや貸しすぎを防いでいます。

    一方のファクタリングは融資と違い、利息制限法や出資法の金利制限など手数料の上限が設定されていません。ファクタリング会社によっては相場以上の手数料を設定するケースもあるため、しっかり見積もりを取って確認しておくことが大切です。

    Q.手数料の仕訳(勘定科目)はどう処理すべきですか?

    ファクタリングは売掛金の売買取引であるため、会計処理をしなければいけません。ファクタリング手数料の勘定科目は、売上債権譲渡損、または売上債権売却損です。ファクタリングは「売掛金が発生した時」「ファクタリング会社と契約した時」「ファクタリング会社からの入金時」に分けて会計処理を行う必要があります。

    例えば、3社間ファクタリングにおいて売掛債権50万円、手数料として4万円が発生する場合の仕訳は以下の通りです。

    ●売掛金が発生した時

    借方貸方
    売掛金 500,000売上 500,000

    ●ファクタリング会社と契約した時

    借方貸方
    未収入金 500,000売掛金 500,000

    ●ファクタリング会社から入金された時

    借方貸方
    普通預金 460,000未収入金 500,000
    売上債権売却損 40,000

    まとめ

    ファクタリングの手数料は会社によって異なります。売掛金に近い金額を受け取るためにも複数社で比較検討し、どれくらいの手数料がかかるのかを確認しましょう。また、ファクタリングを利用する際は手数料だけでなく、入金スピードや買取金額などの項目も比較し、自社の状況にあったファクタリングを検討することが大切です。

    ただし、手数料を含め複数の項目を基準に、自社にあったファクタリングサービスを探すには時間と手間がかかります。そんな方には「Payなび」がおすすめです。
    Payなびは、一括で複数のファクタリング会社に審査の申込ができるサービスです。手数料などの条件を見て自社に合ったファクタリング会社を選べます。「自社にあったファクタリングサービスを探したい」という方は、Payなびを活用して効率よくファクタリングサービスを見つけましょう。

    この記事を書いた人

    Payなび運営チーム

    安心・安全にファクタリングを活用するためのノウハウや実践的な情報を提供しています。ビジネスの成功と成長のための最適なサポートをご提供いたします。
    ファクタリング一括申請サービス「Payなび」

    オンラインで、1度に複数のファクタリング会社に審査の申込みを行い、手数料などの条件を見て自分に合ったファクタリング会社を選べる新しいサービスです。
    請求書(売掛金)を即日買取可能な業者多数登録!フリーランス(個人事業主)の方から中小企業様まで幅広く対応可能です。

    登録がまだ
    お済みでない方はこちら
    コラム一覧に戻る